オバマ氏の訪日、任期満了前に「リバランス」を推進か

オバマ氏の訪日、任期満了前に「リバランス」を推進か。

タグ: オバマ ベトナム 広島

発信時間: 2016-05-25 16:13:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

オバマ米大統領は23日、1週間に渡るベトナム・日本歴訪を開始した。オバマ大統領はベトナム訪問初日、32年間続けてきた対ベトナム武器輸出禁止措置の解除を宣言した。さらにオバマ大統領は今回のアジア歴訪で、第二次大戦中に米軍の核攻撃を受けた広島の歴史的な訪問に踏み切る。任期残すところあと半年余りとなったオバマ大統領は、なぜアジアで再び「和解の旅」を始め、「昨日の敵は今日の友」という理念を提唱するのだろうか?ベトナムと日本の抱き込みは、オバマ大統領が任期内に推進してきた「アジア太平洋リバランス」に、どのような効果を発揮するだろうか?

オバマ大統領は22日夜にハノイ入りし、4日間のベトナム訪問を開始した。オバマ大統領は訪問初日の23日、数十年続けてきた対ベトナム武器輸出禁止措置を解除すると宣言した。これはベトナム戦争によって残されていた、最後の禁令だった。オバマ大統領は、両国関係の正常化を促進し、「冷戦時代の痕跡を取り除く」ことを目的として挙げた。

オバマ大統領によるベトナム訪問初日の武器輸出解禁の発表は、ベトナム戦争の後遺症に対する「善後処置」、両国関係のさらなる正常化の地ならしと分析されている。ベトナムメディアは、両国関係は全体的に見て良好に発展しているが、歴史・現実的な原因によりまだ多くの問題が残されており、一部問題の認識に「大きな食い違い」が存在するとしている。

ベトナム訪問後、オバマ大統領は日本を訪れる。オバマ大統領は25日からの訪日期間中、G7サミットに出席し、これを機に広島を訪問する。

オバマ大統領は訪日前、日本メディアのインタビューに特別に応じていた。在任中に被爆地・広島を訪問する初の米大統領であるオバマ氏は、広島訪問中に核攻撃について謝罪することはないと強調したが、多くの罪なき一般人の命を奪う戦争は非人道的であると指摘し、「核なき世界」を実現するため努力するよう国際社会に呼びかけるとした。またオバマ大統領は、かつて敵対していた日米両国が今や「最も緊密な同盟国」になり、世界平和の「成功モデル」を国際社会に示したことを強調することになる。

「アジア太平洋回帰」「アジア太平洋リバランス」は、オバマ政権の外交政策の軸だ。今回のベトナムと日本の訪問を加えると、オバマ大統領は8年の任期内にアジアを10回訪問したことになる。アジア太平洋への重視のほどが伺える。

日本はアジア太平洋における、米国の忠実な「追従者」だ。オバマ大統領の訪日は米日同盟関係を強化し、アジア太平洋リバランス戦略に日本を抱き込むことを促す。米メディアは、今回のベトナム初訪問で武器輸出を解禁したことについて、「南中国海を念頭に置いている」と判断した。

しかしオバマ大統領の訪日が始まらないうちに、すでに影が落ちている。沖縄米軍関係者の男が先ほど、日本の若い女性を強姦殺害し、遺体を遺棄した。この事件により市民の怒りが募り、現地で大規模な抗議集会が計画されている。「米軍基地の全面撤退」を求める声が高まっている。

日米にとって極めて重要なG7サミットの開幕、オバマ大統領の広島訪問を控えるなか、この事件が発生した。これは安倍政権にとってもオバマ大統領にとっても、きまりの悪いことだ。オバマ大統領はサミットに出席し広島を訪問するほか、米軍基地撤退を求める日本人の怒りに対処しなければならない。日米同盟という「友好の船」の前進も、不確定性が増すだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月25日

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