アキノ氏と異なるドゥテルテ氏、南中国海の方針転換はあるか?

アキノ氏と異なるドゥテルテ氏、南中国海の方針転換はあるか?。

タグ: ドゥテルテ 南中国海

発信時間: 2016-06-02 14:02:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ドゥテルテ氏は比中関係改善のチャンスをつかむか?フィリピンメディアはまだ、これを見定めていない。31日付比インクワイアラー紙は、「カンボジアから北京に至るまで、記者はこのほど『ドゥテルテ現象』という話題をめぐり会話していると報じた。ドゥテルテは約束を守るだろうか、身辺のブレーンは誰か、南中国海問題における真の立場とはなど、人々は質問を繰り返している。ドゥテルテ氏は南中国海について、係争を棚上げにし中国からのインフラ投資を受けると発言していたが、大統領選中には係争中の島に自らフィリピン国旗を立てるとも述べていた。この不確定性は、あいまいにする戦略なのだろうか、それとも単なるあいまいな戦略なのだろうか」と報じた。

黄桂芳元駐フィリピン大使は、環球時報の取材に応じた際に、「ドゥテルテ氏はまだ就任しておらず、どのように態度を変えるかは今後の経過を見守る必要がある。比外相候補は友好的な姿勢を示し、中国との二国間協議を再開しなければならないと表明した。我々はこれを歓迎し、中比関係が健全な発展の軌道に乗ることを願う。市長時代も大統領就任後も、ドゥテルテ氏の当面の急務は内部の安定、国民生活の問題解決であり、その次に来るのが対外政策だ。アキノ前大統領と比べ、ドゥテルテ氏は実務的で、まずフィリピンの国益を重視する。米国に近づき、中国に反対することはない」と判断した。

中国社会科学院アジア太平洋・世界戦略研究院アジア太平洋文化研究室長の許利平氏は、より楽観的な観点を示した。許氏は、中比関係の転換は「間違いない」とした。アキノ前大統領が中比関係を冷え込ませたため、新政権はこれを必然的に溶かさなければならない。氷を溶かすにも程度の差があるだけで、これを妨げる要素もあるだろう。許氏は環球時報の記者に対して、「中比には良好な基礎がある。南中国海は膠着状態に陥っているが、フィリピンは米国の手先になっても、何の利益も手にしていない。フィリピン新政権は国民生活を改善し、貧困問題を解消しなければならない。中国との協力で、フィリピンは実益を手にできる」と指摘した。

ドゥテルテ氏は独断専行で、アキノ前大統領との違いを見せつけているかのようだ。フィリピンの国会は30日、ドゥテルテ氏を次期大統領として正式に発表した際に、ドゥテルテ氏は出席を拒否した。香港紙・東方日報は、「新任者は熱心だと言われるが、ドゥテルテ氏は週末、就任後は自身の体内時計に基づき、毎日午後1時から深夜まで勤務し、政府の午前8時から午後5時までの勤務時間に合わせないと衝撃の発言をした。また就任後しばらくは、毎日飛行機でマニラから実家のダバオに戻り休息を取るとしている。政治アナリストは、ドゥテルテ氏はこの態度で、国会の拘束を受けないことを示した」と伝えた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月2日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。