中国外交部の洪磊報道官は27日、「中ロの国際法の促進に関する声明」における立場は「正本清源(本を正し源を清く、根本的な解決)」であり、一部の国が自作自演する南中国海の「仲裁」という茶番の真相を、国際社会が理解する一助になると表明した。
同日開かれた記者会見で、記者からは「プーチン大統領の今回の訪中期間、中ロ外相は『中ロの国際法の促進に関する声明』に調印し、発表した。両国が国際法の問題について声明を共同発表するのは珍しいケースだ。この声明を発表した背景は何か。これはフィリピンの南中国海の仲裁と関係があるか」という質問があった。洪報道官は次のように回答した。
国際秩序が変化し、グローバル・ガバナンス体制に変化が生じるなか、世界の法治を推進し、公平と正義を求めることが、すでに世界の流れになっている。中ロは国連安保理の常任理事国であり、国際法の維持と促進に対して共に責任を負う。
両国は今回「中ロの国際法の促進に関する声明」を発表し、両国の国際法に対する揺るぎなき約束と、両国が国際法の継承・革新・発展に取り組む積極的な行為を示した。また係争の平和的解決などに対する両国の共同の関心事を示しており、重要な現実的意義と深い影響力を持つ。
同声明は係争の平和的解決について、「各国は協力の精神に基づき、国家の同意を踏まえた上で、係争解決方法・メカニズムを善意をもって行使するべきだ。これらの係争解決方法・メカニズムを濫用することで、その主旨を損ねることは許されない」と強調・指摘した。同声明は国連海洋法条約についても、「条約の法制度の完全性を損ねてはならない」と強調した。
洪報道官は、これらの立場は「正本清源」であり、一部の国が自作自演する南中国海の「仲裁」という茶番の真相を、国際社会が理解する一助になる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月28日