米中関係、南中国海問題に束縛されるべきではない

米中関係、南中国海問題に束縛されるべきではない。

タグ: 米中関係 南中国海

発信時間: 2016-06-30 13:14:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米メディアの現地時間30日の報道によると、南中国海問題が中米関係に影響を及ぼす主要議題となるなか、在米中国大使館公使参事官、中国外交部元報道官の劉為民氏は29日にワシントンで開かれたシンポジウムで、「南中国海問題は中米関係における唯一の議題ではない。両国はこの問題により束縛され、区別されるべきではない」「南中国海の一部の島礁における、中国の限定的な軍事施設は、防衛のみを目的としている。また中国には、米国のアジア太平洋における指導的地位を脅かす意図はない」と述べた。

劉氏は、「中国の南中国海における行為は、中国の主権と領土の保全を守るためであり、一部の施設は民間用を目的としている。中国は一部の施設を、他国に開放することになる」と話した。

「これらの限定的な防御施設は、中国の別の場所と何ら変わらない。しかもこれは中国が昔から実効支配している島礁における建設に過ぎない。中国は地域全体を軍事化させるつもりはない」

劉氏は、中国が南中国海の大規模な「島の埋め立て」により現状を変えているという国際社会の懸念について、「中国はこの懸念を理解する。中国は関連係争を対話により解決することを主張してきた。しかも中国はアジアの隣国および米国と、対話と意思疎通を続けてきた」と指摘した。

劉氏はさらに「南中国海問題は重要な安全問題であるが、中米関係の唯一の議題ではない。この中米関係がこの問題により束縛され、区別されるのではなく、両国関係の大局を見据えることを願う」とした。劉氏は「急台頭中であっても、中国の重心は依然として国内事業にある。中国は米国と対抗するつもりはなく、米国のアジア太平洋における指導的地位を脅かす意図はない」と繰り返した。

「中国が最も願わないことは、中米間の衝突だ。これは中国のみならず、米国やその他の国にとっても悪夢だ」

劉氏は中米両国のネットワーク安全をめぐる協力を例とし、「中米双方が共に努力し、南中国海という重要問題を協力の議題に変えることに期待する」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月30日

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