全民族による抵抗戦争の勃発79周年の記念行事が行われる中、中国侵略日本軍731部隊問題の研究に従事する課題チームはこのほど、関連する一連の数字を発表した。これによると抗日戦争中の中国侵略日本軍による細菌戦の被害者の総数はこれまでに確認されただけで9085人に達する。
国家社会科学基金プロジェクト「中日の民間い保存された細菌戦文献・物品の収集整理・研究」課題チームの責任者を務める楊彦君氏によると、課題チームは、中央档案館(公文書館)や吉林省档案館、黒竜江省档案館などに保存された資料に基づき、731部隊への「特別移送」と人体実験の被害者のリストを制作し、同部隊に「特別移送」された総数を867人と記録した。このうち姓名が分かっている者は338人、姓だけがわかっている者は14人、名だけがわかっている者は5人、姓名は分かっていないが事件の経過や目撃者の証言が明らかになっている者は510人とされた。
課題チームで明らかにされたところによると、浙江地区における日本の細菌戦の被害者総数は5855人、湖南省常徳における日本の細菌戦の被害者は2363人に達した。
中国侵略日本軍第731部隊は、中国抗日戦争期間に日本軍の細菌戦研究や人体試験などの関連研究に従事した秘密軍事医療部隊の通称で、拠点はハルビン市平房区に設けられていた。1939年から1945年まで、731部隊の部隊長であった石井四郎を総指揮とする日本軍細菌部隊は、浙江省の寧波・衢州・金華・義烏や湖南省の常徳などで細菌戦を実施した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月8日