南中国海の仲裁は3年間騒がれてきたが、ついに12日にいわゆる結論が出た。しかしこの結果は、人々を納得させる内容ではない。「得道多助(道理にかなえば支持者が多くなる)」と言われる通り、中国は南中国海の仲裁結果を受け入れず、認めないという方針を貫くと同時に、少なくとも70カ国から支持を集めている。13日付米華字紙『僑報』が伝えた。
ロシアは声明を発表し、南中国海問題の国際化に反対し、関連する当事国が直接的な交渉と協議で係争を解決することを支持するとした。
ポーランドは、対話と協議により南沙諸島の関連係争を解決する中国の方針を支持すると称した。
インドは、国際法の原則を守る海洋法・秩序は、国連海洋法条約に示されているとした。すべての関連係争は当事国の交渉と協議により解決されるべきだ。インドは国連海洋法条約、「南中国海各方行為宣言」の全面的な順守と、「南中国海各方行為宣言」の今後の行動指針の実施を呼びかけた。
カンボジアのフン・セン首相は、南中国海仲裁案の仲裁結果は「政治的動機」によるものだと述べた。カンボジアはこのような結果を支持しない。「一部のASEAN以外の国の大使はかつて、カンボジアとその他のASEAN諸国に対して、南中国海仲裁案の仲裁結果を支持するよう働きかけたことがある。一部の域外勢力が力を集め中国に反対することで、ASEANと地域に悪影響を及ぼす。域外国は南中国海問題への干渉を停止するべきで、関連国が二国間協議により溝を埋めるべきだ」
マラウイのピーター・マザリカ大統領は、「マラウイは中国の南中国海仲裁案における立場を理解し、支持する。マラウイはその他のアフリカ諸国と共に、強制的な仲裁を申し立てるのではなく、関連国が協議と交渉により南中国海問題を平和的に解決することを支持する」と述べた。