南中国海問題の仲裁結果、中国には拒否権がある=ロ専門家

南中国海問題の仲裁結果、中国には拒否権がある=ロ専門家。

タグ: 南中国海

発信時間: 2016-07-13 13:25:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシア科学アカデミー極東研究所のアナスタシア上席研究員は現地時間12日、中国新聞社の記者に対して、「中国は国連海洋法条約に基づき、南中国海仲裁裁判が下すすべての裁決を拒否する権利を持つ」と述べた。

フィリピンの一方的な申し立てを受け設置された南中国海仲裁案仲裁裁判所は12日、南中国海問題に関する違法で無効ないわゆる最終裁決を下した。中国側はこれについて、フィリピン共和国のアキノ政権が一方的に申し立てた仲裁は国際法に違反しており、仲裁裁判所には管轄権がなく、中国はこれを受け入れず認めないと何度も表明してきた。アナスタシア氏は、「中国政府の行為には根拠がある。国連海洋法条約第298条によると、係争が主権問題に関わる場合、当事国はすべての国際仲裁を拒否する権利がある。中国とフィリピンが争う南中国海問題は本質的に主権問題であり、いわゆる経済的権益をめぐる争いではない。中国の仲裁裁判所と仲裁結果に対する行為に批判されるべき点はない」と述べた。

アナスタシア氏は、「中国政府の南中国海の主権への態度は常に明確だ。フィリピンなどの国は当初、中国の南中国海における主権に異論を唱えておらず、今になり地域の資源や戦略などの理由から、仲裁裁判所に仲裁を申し立てた。仲裁裁判所はこの申し立てを受け入れるべきではなかった」と指摘した。

アナスタシア氏は、「フィリピンが仲裁を申し立てたことで、両国間の問題に軽率にも外部の勢力を巻き込むことになった。これは事実上、地域情勢の緊張を激化させ、誰も受益者にならない」と話した。

アナスタシア氏は、「中国は南中国海問題で、協議と交渉による問題解決という処理方法を強調しているが、これは成熟した振る舞いだ。この一連の問題を解決する国際的な精神に合致しており、地域情勢の改善に対して積極的な力を生む」と指摘した。

モスクワ・カーネギー・センターの研究員は同日、ロシアメディアに対して「仲裁裁判所の南中国海に関する裁決は、地域情勢を激化させる。ロシアはこれを望まない」と述べた。

ロシア科学アカデミー極東研究所ベトナム・ASEAN研究センター主任研究員は、「仲裁結果に拘束力はなく、南中国海問題に実質的な改善をもたらすことはない。係争中の関連国間の交渉、地域外の大国による干渉の回避が、南中国海問題を解決し緊張を弱める唯一の効果的な手段だ」と分析した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月13日

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