南中国海の勝敗、歴史は自ずと知る

南中国海の勝敗、歴史は自ずと知る。

タグ: 南中国海 仲裁結果

発信時間: 2016-07-13 14:14:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

南中国海仲裁案臨時仲裁裁判所は北京時間12日午後、「仲裁結果」を発表した。これは人々が予想していたさまざまなケースのうち、最も最悪のケースとなった。中国人全員がこの違法な裁決に憤りを覚えており、世界の平和を愛する人々も仲裁裁判所の深刻な肩入れと、地域情勢の緊張を強めるやり方に対して驚きを禁じ得ないことだろう。

非公式の中国語翻訳版によると、この仲裁結果は南中国海の九段線内の中国が主張する権益を否定することで、九段線の「釜の薪」を取り去り、かつその歴史的根拠を否定した。仲裁結果は南沙諸島のすべての島の排他的経済水域を否定したが、これは太平島のあるべき地位を否定したことになる。さらに仲裁結果は、中国の南沙諸島における島礁の拡張に合法性はないとし、フィリピンの九段線内における経済活動を中国が妨害していると批判し、中国がフィリピンの漁船を遮ったことで海の緊張を激化させたとした。

これは中国が歴史的に形成した南沙地域の領土と海洋権益の主張を真っ向から否定しており、かつ南沙および黄岩島の海域の実効支配を徹底的に覆すものだ。これは誠に滑稽だ。これほど大きな海洋権益の変動を、当事国の意思に背く状況下で仲裁によって推進するとは、人類史上初の出来事だ。米日などは中国に「規則」の順守を強調したが、世界にこのような「規則」があったことはあろうか?

国連海洋法条約は領土主権の調停と規範化に適用されない。これは同条約の締約時の主要原則の一つだ。仲裁裁判所は現在、これらの係争の再定義により、中比の領土・領海線の係争について婉曲的に強行裁決した。これは恥知らずの越権行為、権力濫用であり、国連海洋法条約および国際法全体に対する暴力的な蹂躙だ。

「仲裁結果」が出ると、一部の西側メディアは「中国が負けた」と歓呼した。中国はこの仲裁に一度も参与したことがなく、「負け」も何もあったものではない。

中国の政府も社会全体も、このいわゆる「仲裁結果」を絶対に受け入れない。我々の仲裁を「受け入れず、参与しない」という態度は確固不動のものであり、誰も我々を揺るがすことはできない。

「仲裁結果」は1枚の紙くずだが、米日などの国がこれを利用し中国に現実的な軍事・政治的圧力をかけようとするならば、中国人は政府が真っ向から反撃することを必ず支持するだろう。中国の法執行能力は堅陣を敷いて敵を待ち構えるだろうし、中国の軍事力も立ち上がる時に沈黙することはないだろう。

我々は中国の南沙地域におけるさまざまな正当な活動が、いかなる影響をも受けないことを願う。また中国社会が地政学的挑発を含むさまざまなリスクの前でも平常心を維持し、この国の運行のリズムを乱さないことを願う。我々の政府がこの課題に対応する能力があることを信じ、またこの国の実力により我々が厳然とそびえ立ち微動だにしないことを信じる。

最後に、南中国海仲裁案は膨らまされた風船のようなものだ。結果の発表前、絶えず空気を入れようとする者がいた。結果発表の前後になり、膨らみはピークに達した。今後はこれを破裂させるか、ゆっくりと空気を抜いていかなければならない。南沙で拡張中の島礁はしっかりと我々の手に握られている。中国がこれらの戦略的支柱を手にする長期的な意義は、仲裁案のバブルの比ではない。誰が勝ち誰が負けるか、歴史は傍観しながらほくそ笑んでいる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月13日

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