南中国海仲裁裁判所、その経緯を整理する

南中国海仲裁裁判所、その経緯を整理する。

タグ: 南中国海 仲裁裁判所

発信時間: 2016-07-14 13:23:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「一部の専門家は南中国海の10以上の天然の島を島嶼と認定できることを知りながら、仲裁の際にはこれらの島嶼を一律否定した。これは非常に驚きだ。いわゆる裁決結果の公正性が疑われる」

黄氏はまた、国連が国際司法裁判所の仲裁費用を負担するのと異なり、南中国海仲裁案の費用は当事者である双方が負担すると指摘した。「中国側の断固反対により、フィリピンは2人分の金を出した。彼らはフィリピンの金を手にしながら仲裁したが、これは最終的に一方に肩入れし事実を無視した、いわゆる仲裁結果と大きく関連している」

5人だけの意見

中国側は、異論の多い不公平な南中国海仲裁裁判所が国際法を代表せず、世界の法治と正義を代表することもなく、いわゆる裁決結果が「いかなる法的拘束力」も生まないことを強調してきた。黄氏は、いわゆる裁決結果は「5人だけの意見」と見ている。この臨時でかき集められた、疑わしい点ばかりの素人芝居に、どのような代表性と権威、それから信頼性があるというのだろうか?

仲裁案、それによる悪意ある喧伝と政治的操作により、世界の法治に法律違反、規則破壊、悪影響という典型的な悪例を残した。これは南中国海問題を、緊張と対抗の激化という危険な境地に引きずり込んだ。黄氏は「南中国海仲裁裁判所は、中国が国連海洋法条約締約国として、領海線をめぐる係争を排除する声明を発表したこと、それから中比が協議により南中国海の係争を解決することで合意したことを無視した。逆に南中国海の仲裁を中国側に押しつけることで、国連海洋法条約の非常に悪い先例を作った」と指摘した。

黄氏は「いわゆる裁決結果は中国側の主張を悪意を持って無視し、完全にフィリピンに肩入れしている。これは南中国海情勢を乱すだけで、中比の係争解決に資することはない。そのためこの5人の意見は国際社会を代表せず、法的拘束力を持たない是非を混同した意見でしかない」と強調した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月14日

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