南中国海の仲裁という茶番劇を疑問視する声が、世界で増え続けている。米ワシントン・ポスト紙によると、ケネディ政府学院のアリソン教授は「ロシア、英国、米国などの国が国際仲裁を拒否したという先例がある。国連安保理常任理事国が国際仲裁裁判所の海洋法に関する裁決に従ったことはない。中国が南中国海仲裁案の結果を拒否するならば、これはその他の大国がこの数十年に渡りやり続けてきたことをやるにすぎない。英首相を辞したばかりのキャメロン氏はかつて、中国が法を守る世界の一員になり、判決に従うことを奨励すると述べた。しかしキャメロン氏は昨年、英国がある諸島に対して一方的に海洋保護区を設定したことは国連海洋法条約に違反するという判決が、同じ臨時仲裁裁判所によって下されたことを忘れたようだ。英国政府はこの判決を無視し、この海洋保護区を現在まで維持している」と述べた。
ボイス・オブ・アメリカは英シンクタンク・王立国際問題研究所の薛桂芳(音訳)上席研究員の観点を引用し、「仲裁裁判所の九段線に対する裁決と、太平島を島として認めなかったことはやり過ぎだ。過去の裁決を見ると、島嶼の法的地位の問題に関わる場合、裁判所と仲裁裁判所は基本的に回避してきた。この仲裁裁判所は確かにやり過ぎている」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月15日
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