THAADの韓国配備、米国の大きな賭け

THAADの韓国配備、米国の大きな賭け。

タグ: THAAD,韓国

発信時間: 2016-07-16 09:24:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

韓国にTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)を配備する意義と目的について、有名なミサイル専門家、米マサチューセッツ工科大学終身教授はかつて「THAADは朝鮮のノドンミサイルに効果を発揮しないが、米国本土ミサイル防衛(NMD)の重要な構成部分になる」と指摘した。THAADの韓国配備は、米国が北東アジア、さらには西太平洋地域でミサイル迎撃システムを構築する序曲だ。

一部の専門家によると、THAADのXバンドレーダーは2000キロ先を捕捉可能で、中国およびロシア極東の戦略兵器システムに大きな脅威をもたらす。この説はTHAADを神格化していると言える。率直に言えば、米国はTHAADだけでは、中ロの戦略攻撃能力を揺るがしえない。真に懸念・警戒すべきは、THAADの韓国配備が、米国の戦略の始まりに過ぎないことだ。日本の中谷元防衛相は意図してかせずしてか、米国の本音を口にした。中谷氏は公の場で、日本がTHAAD導入に興味を持っていると述べた。また報道によると、米国にはフィリピンにTHAADを配備する具体的な計画がある。

米国は21世紀に「第三の相殺戦略」を推進した。同戦略で非常に重要な支柱となるのは、ミサイル迎撃システムの建設だ。米国はNMDにより、欧州でミサイル迎撃の壁を築いている。現在西太平洋では、NMDの複製版が構築されようとしている。米国はNMDを「GMD(世界ミサイル防衛)」に発展させることを目標としている。これは米国の次の大きな賭けだ。

このミサイル迎撃システムがつながれば、米国は新たな基礎を踏まえた上で、天下で独り覇を唱えることができる。中ロがどれほど努力しても、このようなGMDを構築する能力はなく、当然ながらその計画もない。ところが米国にはその条件と野心があるのだ。そのため政治家、専門家、そして一般人も、THAADが単一的な問題ではないことに注意するべきだ。この技術的・戦術的・防御的な武器は、世界戦略・計画の一部になろうとしている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月16日

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