中米は「和すれば則ち共に栄え、争えば共に傷つく」
まず、中国は心理的に、一定の戦略的な観測を持たなければならない。米国と中国は既存の大国と新興の大国を代表している。これは異論の余地なき事実であり、隠す必要もない。既存の大国と新興の大国の間には、必然的に権力競争が存在する。中国はこの過程において得るものと失うものがある。つまり中国の台頭の道が、「ゼロコスト」であることはない。そのため重要になるのは、中国が自国の核心的利益がどこにあるのか、そのためにどれほどのコストと犠牲を支払うことができるか、譲歩するにしてもどこまで譲歩できるのかを理解することだ。これにはまず、戦略的な観測と判断を持たなければならない。
次に、中国は米国となるべく対話と意思疎通を行い、相互信頼を深め、疑念をなくすべきだ。中米両国の関係がいかに発展するかは、今後一定期間に渡る国際関係の動向を左右するのだから。中国は米国と南中国海問題、朝鮮の核問題、台湾海峡情勢など、アジア太平洋の安全問題について真の対話を展開するべきだ。さらに戦略的意図、法とルールなどをめぐり、自国の観点を何度も説明するべきだ。習近平国家主席が今年5月、米国からの客人と会談した際に「中米両国の利益が深く交われば、中米の協力は大きなことを成し遂げることができる」と述べた通りだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月21日