強硬な発言を繰り返すほか、米軍は行動の面でも黄岩島を重点としている。米軍のA-10攻撃機4機は今年4月、ヘリ「HH-60G ペイブ・ホーク」2機と共に、フィリピン・マニラから北に位置するクラーク空軍基地から離陸し、南中国海の上空で任務を遂行した。これには黄岩島周辺の空域の巡航が含まれた。
米国はなぜ黄岩島にこれほど敏感になるのだろうか?中国中央テレビは、黄岩島は南沙諸島よりも北に位置し、北から南中国海に入る航路を制圧できると指摘した。次に、黄岩島はフィリピンのスービック湾、クラーク空軍基地と200キロしか離れていない。米軍は中国が軍事建設を行い、軍事力を配備すれば、フィリピンに駐留する米軍の海と空のパワーを直接脅かすと懸念している。
中国政府は先ほど、南中国海の島礁における建設は完全に中国の主権範囲内のことであり、他国がいちゃもんを付ける権利はないと何度も強調していた。
軍事専門家の尹卓氏は「黄岩島はフィリピンのスービック湾に比較的近いが、黄岩島は米国に対して重大な軍事戦略的意義を持たない。スービック湾は米軍がアジア太平洋で欠かすことの出来ない軍事基地ではなく、小規模な駐留となっている。米国が頻繁に中国の黄岩島における活動を喧伝しているが、これは中国の南中国海における島礁建設の阻止が狙いだ」と分析した。