第3艦隊が加入も、リバランスに勝算はなし

第3艦隊が加入も、リバランスに勝算はなし。

タグ: 第3艦隊 西沙諸島 第7艦隊 太平洋 リバランス

発信時間: 2016-10-27 13:27:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロイター通信は25日に消息筋の情報として、中国の西沙諸島の領海に先週進入した米国の駆逐艦が第7艦隊ではなく、サンディエゴに駐留する第3艦隊から派遣されたものであり、その指揮下に置かれていたことが明らかになったと報じた。東太平洋と北太平洋を管轄する第3艦隊が、中国の近海に手を伸ばしたのは戦後初だ。

これは西太平洋の軍事力の配備を拡大し、中国に対する圧倒的な軍事的優位性を維持しようとする、米国の明確な意思表示とされた。西太平洋の軍事事業はこれまで、本部を横須賀に置く第7艦隊が担当していた。米国防総省は、「アジア太平洋リバランス」に第3艦隊も加えようとしているようだ。

国防総省は中国のより力強い挑発を想定し、すでに対策を講じており、第3艦隊を西太平洋の前方に推し進めようとしている。これは東アジア地域の新たな軍事情勢を形成し、一連の悪い結果を生むことになるだろう。

先に生じるのは心理的な影響だ。米国の配備調整は、中米の未来の駆け引きが軍事衝突から始まり、西太平洋で商船が忙しく輸送を行う光景が、軍艦があちこち出没する光景に変わることを暗示している。

南中国海を巡航するのが第3艦隊だろうと第7艦隊だろうと、中国に対する実際の効果は同じだ。これが中国の対策に影響を及ぼすことはないが、中国の戦略的な考えに一定の影響を及ぼし、米国のより大きな軍事的圧力に対処する能力の形成を迫る。

米国はどうやら本当に太平洋を自国のものとし、西太平洋で我が物顔で振る舞える権利を維持し、中国にその脅威のもとで生活するよう強いる決意を下しているようだ。これは中国人にとって受け入れがたい脅迫だ。

中国の正面にある米海軍の艦隊が2つになっており、米国はさらに海上自衛隊の規模と戦闘力を拡大するよう日本に促す可能性がある。米国は、このような脅威が雪だるま式に拡大すると、中国に注意している。それならば中国はどうするべきだろうか?

軍事費の拡大と武器の更新を停止することが、圧力の拡大を終わらせる最も徹底した方法だ。中国は経済発展のみに取り組み、マンションを建設しスマホや自動車ばかりを生産し、軍事力だけを強化しない。こうして、いつでも中国の発展を好きなように処理できるという自信を米国につけさせる。また中国の外交の大事業はすべて米国に報告し、伺いを立てる。内政も米国の言いなりになる。中国は重荷を下ろし、短期的にはせいせいし、高いびきをかくことができる。

残念ながら今日の政治環境において、これほど脆弱な大国が生まれることはない。21世紀はこんな奇形児の揺籃ではない。真の大国は発展のバランスを取る必要があり、強い国防がその不可欠な要素の一つだ。中国の軍事力は経済発展と足並みをそろえなければならず、これは中国が置かれている大環境で正常を維持するための前提条件だ。

長期にわたって兵を養うのは、いざという時ではなく長期的に役立てるためだ。外からの脅威に対するその抑止力は、中国の安全を守るばかりか、世界平和にも資する。そのため中国が強くなり外からの圧力が拡大するという段階を、中国は十分な忍耐心によって乗り越えなければならない。

中国が強くなれば、中国に対する実質的な脅威のコストを拡大することになる。大国の駆け引きも、根比べになる。中国人は難関を物ともしない精神力を身につければ、21世紀全体に渡る心理戦で敗北を喫することはない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月27日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。