中国初の空母が、すでに戦闘準備を整えている。巨額を投じ中国海岸より遠洋に進出する能力を高める中国海軍にとって、これは一つの節目となる出来事だ。遼寧艦の李東友政治委員は15日、インタビューに応じた際に、遼寧艦は「いつでも戦いの準備ができている」と答えた。これは同空母が試験・訓練の場としての位置づけを変えたことを意味する。AP通信が15日に伝えた。
李氏の発言は、遼寧艦の乗組員全員が持ち場についたことを意味しているかのようだ。この空母は10年以上前にウクライナから輸入した未完成の艦体を改造したもので、2013年に就役。
中国は遼寧艦の使途を具体的に説明していない。ただ米海軍や他国からの脅威を受けるなか、中国が南中国海で高圧的に主権を主張する一助になると判断されている。
遼寧艦は海軍兵の訓練の場とされていた。訓練を受けた兵士は、中国の急拡張する艦隊で力を発揮できる。中国は完全に国産の、2隻目の空母を建造中だ。
李氏は、遼寧艦の戦闘能力は米空母に劣ると述べた。ただしその訓練・整備作業は、軍事交流活動中に同艦を見学した米国防総省の高官から高く評価された。
李氏によると、遼寧艦の乗組員は1000人以上。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月19日