海外メディアの報道によると、ミャンマー北部の複数の場所で20日早朝、武力衝突が発生した。中国雲南省の畹町地区などの住民も銃声をはっきり聞いたという。衝突の過程では、中国国内にも銃弾が飛び込み、住民の生活施設に命中した。腕をけがした住民もいる。戦闘の発生後、多くの難民が中国とミャンマーの国境一帯に流れ込んでいる。衝突で負傷し、中国側の病院に送られて治療を受けている民間人もいる。中国の畹町地区などの政府はすでに、国境地区の警察力を増員し、秩序の維持をはかるとともに、人道主義支援を提供している。
ロシアメディア「スプートニク」は21日、中国国防部ウェブサイトの情報として、ミャンマー北部地区の事態を受け、中国軍が高度の警戒態勢を取っていると伝えた。
中国国防部新聞局は、中国軍はミャンマー北部地区の関連事態の進展を注意深く見守っているとし、衝突双方に対し、冷静と自制を保ち、事態のさらなる拡大を避け、中国側の主権・安全を損なう事態の発生を避けるよう求めた。さらに、「中国軍は、高度の警戒態勢を保ち、必要な措置を取り、国家の主権・安全を断固として守り、中国側の住民の生命・財産の安全を守る」とした。
『香港商報』ウェブサイトの21日の報道によると、現地時間11月20日未明2時40分頃、コーカン・トーアン・ラカイン・カチンの4武装グループの10近くの組織からなる混合部隊が、ミャンマー軍のモンコー地区のモンコー郊外やパンサイ、彭線、ムセなどの多くの駐屯地を攻撃した。ミャンマー軍99師団とカチン6旅団が激戦となり、同日午前8時になっても戦闘は収まらなかった。中国・ミャンマー国境の畹町鎮などの住民も銃声をはっきりと聞いた。