第二に、ガス排気の大きな自動車の監督管理である。専門家が分析する北京の大気汚染の原因は、石炭と自動車の排気ガスである。とりわけ高排気の自動車が問題となっている。現在、1か月にわたって取締を行っている。特に大型ディーゼル車の厳しく取り締まっている。今後は、大型ディーゼル車の六環道路への通行を制限し、外来の大型ディーゼル車で高排気車両を、厳格に取り締まる。公共バスや衛生車など8つの産業における大型ディーゼル車はすべて集塵機を装着させる。さらに、旧型自動車30万台を淘汰し、北京市内の6区、亦荘、通州などに低排気地区を作る。国家基準に満たない掘削機、ブルドーザー、フォークリフトといった非道路移動車は、すべて使用禁止にする。
第三に、工業排出汚染を削減する。汚染企業の淘汰リストを作り淘汰を実施する。さらに製造業や汚染企業の中から、500社以上を操業停止にする。村や町、大規模工業団地を全面的にチェックし、問題企業を取り締まる。電力、水力の汚染に対しては、厳格に監督管理し、社会的監視を強化する。北京にはセメント工場が2社あるが、現在厳格な制限がなされている。純粋なセメントを生産させず、固形廃棄物処理だけをさせている。
第四に、粉塵汚染を厳格にコントロールする。粉塵も汚染の要因の1つである。工事における粉塵汚染は施工者の責任で抑制させる。粉塵を出す際は必ずカバーをかけ、路面を緑化させなければならない。現場を出る車両は必ず洗車し、建物を壊す際は必ず水をかけてほこりを出さないようにする。工事を一時休止する場合は、休止工事現場を緑化しなければならない。都市部では道路放水を実施し、土砂を運ぶトラックを重点的に取り締まる。
第五に、厳格な監督管理および取締を行う。北京市の6区では今年、環境保全検査を行い、各場所の責任を認識させ、社会的な監視やクレームを受けいれさせるようにする。基本環境保全ネットワーク管理メカニズムの構築を強化する。これらはあと一歩のところまで来ているが、環境保全の責任をさらに徹底させていく。市内における環境保全の監督システムを強化するため、担当者を新たに100人増員する。環境保全監視チームを作り、環境保全の取締を強化する。違法ガス排出行為は、法に基づき厳格に処罰する。それにより犯罪行為への抑制を高める。
第六に、地域間の協力を強化する。環境保護部の準備の下、天津や河北など周辺地域と強調し、共に話し合い、予防し、緊急時には連携して取り締まっていく。大気汚染防止のため、みんなで努力していく。共に大気の重度汚染を改善し、大気の質を保証する活動を行うことで、地域の大気を持続的に改善していく。
蔡奇市長は、大気汚染を根本的に解決するには長い時間を要すると述べる。我々も忍耐を持ち、粘り強く、長期的視野でみるべきである。問題を避けることなく、過度に受け入れることもせず、常に努力を続けることで、北京の大気は良くなっていく。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月8日