種氏は「煙霧ケースの中で実験を行い、窒素肥料が放出するアンモニアの煙霧への寄与度が、20%以上に達することを証明した。この研究成果はすでに、米国科学アカデミー紀要で発表されている」と答えた。
李総理は「この成果は重視すべきだ。我々は近年、煙霧改善のため多くの措置を講じてきたが、基本的には石炭燃焼、自動車排出ガス、粉塵の3つに絞られており、農業の窒素肥料使用という分野にあまり注目してこなかった。確かに我々は、煙霧の形成メカニズムについて、より掘り下げた研究を行う必要がある。このメカニズムを研究ではっきりさせることで、煙霧改善策をより効果的にすることができる」と述べた。
李総理は「我々の発展の最終目的は、国民生活の保障だ。これは医療や教育などの分野の取り組みを強化するほか生態建設と発展を調和的に力強く推進する必要がある」と話した。
「今や人々は空腹を満たし、より良く生きることを願っている。これは食の質の他に、呼吸の質が必要だ。私は国務院常務会議で何度も、科学研究チームが煙霧の形成メカニズムと危険性を徹底的に研究し、より効果的な対策・良策を打ち出してくれれば、総理予備費から報酬を出したいと発言していた。これは国民生活の喫緊の課題だ。我々は財力を惜しまず、本件を徹底的に研究しなければならない」
李総理は「人々は煙霧を根本的に解消し、より多くの青空を目にしたいと、切に願っていることだろう。そのためには全社会が一丸となり、青空防衛戦に勝つ必要がある」と力強く語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月10日