世界の多くの国を見ると、過去30年のグローバル化の波で中国は大きな利益を得た国の1つである。では、逆グローバル化が世界を席巻する今、中国はどうするべきか。
2016年のG20サミット、17年初めのダボス会議を中国が主催したことは、中国がグローバル化で大きな役目を担おうと努力していることの表れである。中国はグローバル化を守り、貢献する国であり、世界から高く評価されている。
次に、中国は自由の秩序、国際経済秩序の関係をうまく処理する必要がある。欧米諸国が進める自由主義的国際秩序はひどく避難されているが、西側の自由主義的経済秩序にはそれほど多くのイデオロギー要素はなく、2つを分けて考える必要がある。
中国はまず世界の自由貿易体制とどのように連動させるかを明確にすべきである。中国は世界で第2位の経済圏、最大の貿易国であり、既存の貿易体制を改革する能力がある。「一帯一路」の提唱、アジアインフラ投資銀行などは世界銀行やアジア開発銀行に代わるものではなく、不足を埋めるものである。
ここ数年、多くの人が計画制定側にまわりたいと考えている。オバマ政権の頃、米国が制定に参加するTPPなどもルールを作ることを強調したが、悲惨な失敗に終わった。
中国が進めるグローバル化はルールによるものではなく、発展によるものでなければいけない。中国の「一帯一路」、アジアインフラ投資銀行の設立などの開放的・包容的な案は他国を参加させ、発展過程でルールを話し合うことで効果が現れる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月23日