米比の軍事演習が南中国海を回避、中国への善意の表れ

米比の軍事演習が南中国海を回避、中国への善意の表れ。

タグ: ロマーナ フィリピン 南中国海

発信時間: 2017-05-15 13:37:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロマーナ氏は駐中国フィリピン大使に就任する前、中国で数十年生活を送っていた。昨年12月の国会で、ロマーナ氏が駐中国フィリピン大使に指名されると、下院議員は「ロマーナ氏は最適の人選だ。中国では水を得た魚のようになるだろう」と評価した。

フィリピン人にとって、南中国海問題により回復が待たれる中比関係は、ロマーナ氏のような「中国通」を必要としている。参考消息の記者は12日午後、ロマーナ氏に南中国海及び中比関係に関する質問を行った。ロマーナ氏は真っ向からこれらの質問に回答した。

質問:中比の当局者は今月北京で、南中国海問題に関する初の協議を行い、南中国海の安全と協力に関する協定に調印する。一部海外メディアはこの協定に具体的な問題が含まれず、象徴的な意義の方が強いと推測しているが、これについてはどのように見ているか。

答え:この協議の重要な意義は、二国間対話枠組みを構築することにある。両国当局者が半年ごとに協議し、双方の関心事をめぐり議論する。我々にはまだ食い違いと係争が存在するため、この枠組みは議論と協議に用いられる。当然ながら我々は二国間交流を維持しようとしており、これらは同時に推進される。しかしこの二国間対話枠組みは、双方の関心事、議論のあり方を重視する。現時点で解決できなければ、この問題をコントロールし、危機に発展させないことが重要だ。

質問:フィリピンと米国は8日、合同軍事演習「バリカタン」を開始した。米比が南中国海を軍事演習の場から外したことは初めてだ。これは中国への善意と理解できるか?

答え:そう、これは間違いなく、フィリピンの中国への善意だ。なぜならこれまで、フィリピンと米国の合同演習はほぼ毎年、南中国海で行われていたからだ。ドゥテルテ大統領は、南中国海で米比の軍事演習を望まないと発言した。これは中国への挑発とみなされる可能性があるからだ。そのためドゥテルテ大統領は、中国の不興を買おうと思っていない。これは中国と友好関係を築く政策の一部であり、南中国海の緊張情勢の沈静化を保証する。

そこでドゥテルテ大統領は、米比の南中国海以外での演習と共同巡航を求め、作戦訓練を取り消した。大統領の軍事顧問は、米国との合同演習を続けようとした。ドゥテルテ大統領は最終的に、人道支援・救助訓練のみを残し、南中国海以外で実施することに同意した。そのためこれはドゥテルテ大統領の、中国への友好の意思表示だ。

質問:ドゥテルテ大統領は中米間でバランスを模索しているという見方がある。これについてはどう見るか。 答え:その通りだ。フィリピンと米国には歴史的・文化的なつながりがある。フィリピン系米国人は400万人おり、フィリピンと米国は同盟条約を結んでいる。そのためドゥテルテ大統領はバランスを求めている。ドゥテルテ大統領は、フィリピンの外交政策を米国の外交政策から独立させようとしている。これは両国の利益が完全に一致するわけではないからだ。また多くのフィリピン系米国人がいることから、米国との人と人のつながりを維持しようとしている。

ドゥテルテ大統領は米国依存を願っておらず、中国との関係改善を目指している。また中国に依存するのではなく、両国間でバランスを求めている。現状を見る限り、ドゥテルテ大統領は中国との友好関係を非常に重視している。同時にロシアや日本とも良好な関係を維持しようとしている。最も根本的な出発点は、世界の大国との良好な関係の維持だ。大国間でバランスを求めるのは容易ではないが、現時点では成功していると思う。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月15日

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