シンガポールのウン・エンヘン国防相は4日の会合中、この提案について長く言及した。「シンガポールは一帯一路を強く支持し、多くの関連建設プロジェクトに参与している。安全・安定と繁栄・発展は相互補完する。これは私が安全フォーラムの演説を、貿易から始めた理由である」
ウン・エンヘン国防相の発言は、「持続可能な安全」という概念と合致した。何氏は「持続可能な安全は発展と安全を共に重視し、恒久の安全を実現しなければならない。各国は発展のテーマをめぐり、国民生活を積極的に改善し、貧富の格差を縮小し、安全の基盤を絶えず強化するべきだ」と話した。
アジア安全観で触れられた「持続可能な安全」は、時代の特徴を突いている。
同氏は「地域内の多くの国が貧困に直面している。これはテロなどの安全の脅威の根本的な原因だが、持続可能な発展はこれに向けられた対策だ。中国が推進中の一帯一路の建設は、地域安全の促進に対しても重要な力を発揮している」と述べた。また中国が建設支援中のスリランカ高速道路を例に「一帯一路は多くの国の経済発展を促進しており、貧困や社会問題などの安全問題の対応も促す」と指摘した。
何氏は「中国が打ち出したアジア安全観は、グローバル化、平和・発展・協力・ウィンウィンの時代の流れに合致している。安全の課題に共に取り組む各国の切実な需要を示しており、アジア太平洋の安全協力に向け新しい、幅広い前途を切り拓いた」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月5日