THAAD問題の適切な処理、中韓関係改善の前提条件に

THAAD問題の適切な処理、中韓関係改善の前提条件に。

タグ:THAAD

発信時間:2017-11-02 10:48:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国と韓国は先月31日に同時に情報を発表し、両国外交部門が中韓関係について意思疎通を行うことについて説明した。双方のTHAAD(終末高高度迎撃ミサイル)などの問題における立場を説明し、各分野の交流と協力を一日も早く正常な発展の軌道に戻すよう促すことで合意した。

 

 中韓関係はこの1年以上に渡り冷え込んだが、これは韓国が米国によるTHAAD配備に同意したからだ。問題は、問題をこしらえた側が解消しなければならない。韓国側はTHAAD問題に関する中国の立場と関心事を認識し、韓国のTHAAD配備は本来の配備目的に基づくものであり、第三国を念頭に置かない(中国側の戦略的な安全の利益を損ねない)と明言した。これはまさに、両国関係が正常な軌道に戻るため必要な条件だ。

 

 中韓は近隣で重要な協力パートナーだ。両国の友好関係の発展、双方の協力と交流の促進は、両国と両国民の共同の利益に合致する。今年5月に韓国の新政権が発足してから、中国への態度が友好的かつ積極的になった。韓国の大統領、外相、駐中国大使がTHAAD問題について次々と声をあげ、積極的な姿勢を示した。双方は今回、THAAD問題の適切な処理について段階的な共通認識を形成したが、これは紛れもなくウィンウィンの結果だ。

 

 まず、両国の交流と協力の強化は、中韓の共同の利益に合致する。敏感な問題の適切な処理、両国の国民感情の漸次的な改善に伴い、中韓間の実務的な交流・協力が秩序正しく回復し、新たな発展を迎えるはずだ。また、中韓は朝鮮半島問題で共同の利益を持ち、両国とも半島の非核化を推進し、半島の平和と安定を守り、対話と協議により問題を解決することを主張している。THAAD問題の適切な処理についても、双方が半島問題をめぐる戦略的な意思疎通と協力を強化する契機がもたらされる。

 

 しかし今回の共通認識の形成で、THAAD問題が根本的に解消されたわけではないことを確認する必要がある。中国側は意思疎通の中で、THAADの韓国配備に反対する立場に再言及した。双方は現在、両軍ルートを通じ関連問題の意思疎通を行うことを決定している。中国側は必然的に、今後の意思疎通で韓国側に憂慮を示すことになる。

 

 ミサイル防衛問題の裏側には、世界の大国による戦略的駆け引きという深い背景があり、地政学的及び地域の安全構造に影響を及ぼす。THAAD問題の根本的な解決は長期的かつ複雑な歩みに違いないが、中国は国の戦略的な安全の利益を断固守り続ける。この決意は揺るぎないものであり、変化することもない。

 

 中韓関係の改善と発展の「鍵」は、今も韓国側に握られている。韓国側が発言を行動に移し、両国関係を一日も早く平穏で健全的な発展の軌道に戻すことを願う。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月2日


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