「中国共産党と世界政党の上層部対話会」が11月30日から12月3日にかけて北京で開かれ、120数カ国の200人以上の政党・政治組織指導者が出席する。米オンライン誌『ザ・ディプロマット』は29日「これは中国共産党が初めて開催する世界各国の政党上層部との会議で、中国共産党が世界的により大きな声を出そうとしているというシグナルを伝えた」と報じた。
今回の対話会は中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)後に中国で初めて開かれる多国籍外交活動であり、中国共産党にとって初の世界各種政党と開く上層部対話でもある。テーマは「人類運命共同体の構築、素晴らしい世界の共同建設:政党の責任」。会議の日程によると、12月1日午後に上層部対話会の開幕式が開かれる。習近平中共中央総書記・国家主席が開幕式に出席し、基調演説を行う。
カンボジア自民党議長のフン・セン首相、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問、欧州対外行動局事務次長、タンザニア革命党のキナナ書記長、エチオピア人民革命民主戦線副議長、ベトナム共産党代表団、中東政党高官視察団、レバノン政党高官視察団など、対話会に出席する各国の代表者が続々と北京入りし、中国側の高官と会談している。
ロヒンギャ問題の影響が広がるなか、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問の訪中、同対話会への出席が世界から注目されている。ミャンマー通信社によると、アウン・サン・スー・チー氏は昨年8月に訪中していた。ミャンマーは中国との関係発展を高度に重視しており、今回の訪問により両国の協力水準を引き上げることに期待している。アウン・サン・スー・チー氏はミャンマー国民民主連盟と中国共産党との関係を深め、両党の相互信頼と協力を引き続き促進しようとしている。米NYタイムズは30日「ミャンマーの高官による訪中はこの1週間で2人目だ。ミャンマー国防軍のミン・アウン・フライン総司令が訪中し、中国最高指導者と会見したばかりだ。西側諸国がミャンマーを批判するなか、中国はミャンマーをより近くに引き寄せた」と報じた。