習近平国家主席は昨年の年初、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)と国連ジュネーブ本部で2回の歴史的な演説を行い、世界に向け人類運命共同体の構築という壮大で美しい青写真を描いた。国際社会はその後1年に渡り、呼びかけに応じ共に向き合った。人類運命共同体の理念が伝える知恵と遠見は、多くの識者から賛同されている。
第48回世界経済フォーラム年次総会が23日、スイスのダボスで開幕した。テーマは「分断された世界における共通の未来の創造」。習主席の昨年の開幕式の演説は、多くの出席者にとって記憶に新しいところだ。
あれから1年後、世界経済フォーラムの創設者であるシュワブ会長は、習主席の演説を振り返り「習主席の演説には、歴史的な意義がある。人類に共通する課題と向き合い、習主席が唱えた開放的かつ協力の精神は、人々に深い印象を残した。中国は気候変動、インターネットの未来の発展、一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)による資金提供でリーダーシップを発揮している。また貿易や循環型経済の面で、責任ある役割を演じている」と述べ、感嘆を漏らした。
ノーベル経済学賞受賞者、経済学者のアンガス・ディートン氏は「人類運命共同体の理念は非常に偉大だ。中国のこの目標を実現するための努力は尊敬に値する。中国の経済発展の、世界及びグローバル化への持続的な貢献を非常に高く評価している」と指摘した。
国際貿易センター(ITC)のゴンザレス事務局長は、新華社の独占インタビューに応じた際に「経済成長のなか、貧富の格差や社会の不平等などの問題が生じるが、これを孤立主義と国際協力のどちらで解消するかをめぐり、各国で二極化が生じている。人類運命共同体の理念は、国際協力はゼロサムゲームではなく、ウィンウィンだという情報を伝えている」と述べた。