今年の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が、先ほど開幕した。テーマは「分断された世界における共通の未来の創造」で、習近平国家主席が昨年のダボス会議で提唱した人類運命共同体の理念と高度に合致する。シュワブ会長は、習主席の昨年の演説に啓発されたと認め、この理念の精神を引き継いでいきたいと述べた。グローバル化が時代の流れになっており、人類運命共同体が人々から歓迎されていることが分かる。
中国もこの1年間で実際に行動を続けた。中国は改革・革新、対外開放を堅持した。中国経済も好調で、GDP成長率は6.9%に達し、経済規模は80兆元の大台に乗り、世界経済成長への寄与度で首位を維持した。世界貿易機関(WTO)多国間貿易体制と自由貿易を守り、パリ協定を通じ気候変動に共同対処した。また国連平和維持活動に積極的に参与し、地域の重要問題の公平かつ合理的な解決に力を尽くした。
特に中国は80カ国と「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)協力協定に調印し、30数カ国と生産能力をめぐる枠組み化協力を展開し、沿線24カ国で75カ所の域外経済・貿易協力区の建設を推進している。中国企業の沿線諸国への投資額は500億ドル以上にのぼり、20万人弱の雇用枠を創出した。
中国は今年、グローバル化と人類運命共同体の建設を力強く支える。2018年は西側の金融危機勃発10周年だ。現在の世界経済情勢は全体的に好転しているが、米国のトランプ大統領はいわゆる「米国ファースト」を強化し続けており、対外的に利己主義・保護主義・孤立主義的な政策を打ち出している。「大国の競争」を吹聴し「中露の脅威」を喧伝する、国家安全保障戦略や国防戦略などを発表している。さらには「貿易競争」を叫び、国際環境を複雑化させている。
そのため中国は確固不動の姿勢で、「世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の維持者」になる必要がある。
まず、多数派と協力し少数派を孤立させ、貿易・投資の保護主義に共に対処する。WTO多国間貿易体制を守り、必要な対策を講じる。
次に経済外交を掘り下げ、一帯一路の建設を全面的に推進する。年末に上海で開催される「中国国際輸入博覧会」の開催に力を入れ、中国の発展のチャンスを各国と共有する。
それから、周辺諸国や発展途上国と共に、人類運命共同体の建設を着実に推進する。「中国ASEAN戦略的パートナーシップビジョン2030」を制定する。ボアオ・アジア・フォーラム及び上海協力機構青島サミットという周辺諸国向けの「ホスト外交」を成功させる。「中国・アフリカ協力フォーラム」の9月の北京サミットを主催する。一帯一路とアフリカ「アジェンダ2063」をより緊密に結びつける。南アフリカが主催するヨハネスブルグBRICS首脳会議を支持する。中露戦略協力を「トップ」とする、新興の大国の連携を促進する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月25日