南北関係の改善、「双暫停」が最も基本的な条件=王外交部長

南北関係の改善、「双暫停」が最も基本的な条件=王外交部長。

タグ:南北関係 王毅

発信時間:2018-03-08 14:56:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る



 第13期全国人民代表大会第1回会議は3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。


 ロイター通信記者:中国は朝鮮と米国の直接交渉を高度に重視しているが、中国はこの面でどのような力を発揮できるか。中国は半島の長期的な平和を実現するため、韓国からの米軍撤退が必要と考えるか。

 

 王毅外交部長:これは現在の国際社会で最も注目されている話題だ。我々は朝鮮と韓国が冬季五輪を契機に一連の交流活動を展開し、南北関係の雪解けを促進したことを目にしている。これは長く凍りついていた半島情勢に、久しぶりに暖かい風をもたらした。このような変化があり、戸惑っている人もいるが、これは実際には予想されたことだ。朝鮮は冬季五輪の会期中に新たな核ミサイル実験を行っておらず、米国と韓国も朝鮮を念頭に置く軍事演習を一時的に停止した。中国の「双暫停(二つの暫時停止)」という提案が効果的であり、南北の関係改善に向け最も基本的な条件を整えたことが、事実によって証明された。

 

 半島問題の解決は現在、正しい方向にむけ重要な一歩を踏み出した。我々は朝鮮と韓国による努力を十分に評価し、支持している。今後重要になるのは、各国が積極的に呼応し力を形成し、半島情勢を再び平和的な軌道に乗せ、半島の核問題を再び対話による解決の軌道に乗せることだ。そのため我々は各国、特に米朝双方に早期接触・対話を呼びかけている。各国は非核化の目標を堅持しながら、半島の平和的枠組みを積極的に構築し、非核化を推進すると同時に朝鮮を含む各国の合理的な安全の関心事を解消するべきだ。これは中国の一貫した立場であり、国連安保理決議の目標でもある。

 

 それから、「川に3尺の氷が張るのは1日の寒さによるものではない」ということわざがある。トンネルの出口が見えてきたが、前進の道は順風満帆とはいかない。過去の経験を振り返ると、半島情勢に改善が生じるたび、さまざまな干渉がつきまとうことが分かる。今や各国が半島問題の解決を心から願うかが問われる重要な時期を迎えている。平和は勝ち取る必要があり、チャンスは握る必要がある。各国は半島の平和という大局を重視し、地域の人々の安全を重視し、政治的な勇気を出し、政治的決断を下すべきだ。必要かつ有益なすべての二国間・多国間交流を展開し、半島核問題の平和的解決に向けた対話と協議の再開を全力で推進するべきだ。中国側はそのために努力を続ける。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月8日

 


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで