第13期全国人民代表大会第1回会議は3月8日午前10時、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
ザ・ストレーツ・タイムズ記者:昨年は南中国海情勢が沈静化したが、中国の南中国海の島礁における建設は、南中国海の軍事化の懸念を引き起こした。これについては、どのように論評するか。中国とASEAN諸国が年内に「南中国海行為準則」の合意に至る可能性は高いか。同準則に法的拘束力はあるか。
王毅外交部長:南中国海の平和と安定を守る中国の決意に揺るぎはなく、終始誠意を貫いている。中国人に、歴史の事実に、地域の平和に、世界の法治に責任を果たす。これは中国の南中国海問題の処理の立脚点だ。この立場は堅固で揺るぎなく、一貫している。
南中国海が直面しているのは、まずチャンスだ。質問にもあったように、南中国海情勢は安定しながら好転している。中国とASEAN諸国は、同準則、すなわちCOCの制定により、現在の得難い安定の局面を共に維持することで、高度な共通認識を形成している。中国とASEAN諸国は数日前、同準則の草案について初めて協議し、積極的な進展を実現し、年内に少なくとも3回協議することを決定した。中国とASEAN諸国には、地域の実情に合致し各国が共に遵守する地域ルールを、自らの手によって制定する意欲と能力がある。
当然ながら南中国海も課題に直面している。現在の主な課題とは、一部の外部勢力が南中国海の沈静化を良しとせず、常に事を構えようとしており、天下が乱れないことを恐れていることだ。たびたびフル武装した艦艇と軍機を南中国海に派遣し武力誇示し、南中国海の平和と安定に影響を及ぼす最大の干渉要素になっている。
青山は遮りおおせず、畢竟東に流れゆく。我々は新年にASEAN諸国と共にチャンスをつかみ、協力を拡大し、干渉を排除し、課題を解消し、双方の努力によって得られた成果を惜しむ。同準則の協議を加速し、南中国海沿岸国の協力枠組みの構築を積極的に模索する。南中国海を共に平和の海、協力の海とする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月8日