米ポピュラーメカニクス誌(電子版)は8日、「ロシア宇宙部門が米国と手を切り、中国と提携か」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
ロスコスモスは先月、未来の宇宙探査事業を再構築する緊急計画の研究を開始した。消息筋によると、ロシアは有人宇宙プロジェクトの提携先を米国から中国に切り替える。ロシアが早めに国際宇宙ステーション(ISS)事業から撤退する可能性もある。
ロシアの専門家は3月15日までに計画を発表する必要がある。これには中国の宇宙ステーションへの貢献、ロシアと中国による共同有人月上陸の構想が含まれる。
この新戦略が許可されれば、それはロシアの宇宙事業にとって歴史的な時になる。ロシアは宇宙分野で、米国と30年弱も協力してきた。ソ連崩壊から間もない1993年、ロシアと米国の宇宙部門は(欧州、カナダ、日本と共に)、ISSの共同建設を開始した。しかし最近のロシアと米国の関係悪化により、ロスコスモスは自らの宇宙発展の道を模索し始めている。新計画は、ISSの2024−28年の「退役」頃に始まる可能性がある。
ロシア政府は長年に渡り、独自の有人宇宙事業の発展を検討していた。これには地球軌道の小規模宇宙ステーションの建設、月の永久基地の設立が含まれる。しかし現在の経済圧力を受け、ロシア政府は今後一定期間に渡り、少なくとも1カ国のパートナーが必要になる。