カシン氏によると、中国の新型空母群は太平洋地域のパワーバランスを大きく変えることになる。もっとも中国の空母は、遠征や外国の干渉には使われない。西側諸国の空母が往々にしてそうした目的で使われる一方、中国の空母は、自国の周辺水域の防衛に使われる。まずは戦闘配備された原子力潜水艦がある地域を守るのに使われる。
米国の一部の学者とメディアはそうした見方はしたくないようだ。米誌「ナショナル・インタレスト」は、「中国の原子力空母建造:米海軍の悪夢が現実に?」と題した5日付の記事で次のように伝えた。中国は過去10年、旧ソ連の中古空母の獲得と改良から、同型の新空母の建造まで、大きな飛躍を実現してきた。いくつかの報道によると、中国は4隻目の空母に原子力を使用する可能性がある。4隻目となる「003型」の排水量は11万トンで、1950年代以来、米国の最強スーパーキャリアーに匹敵する世界初の空母となる。詳細は明らかになっていないが、空母の速力は30ノットで、70機の艦載機を搭載できるとされる。米国のニミッツ級やフォード級の空母と同規模となる。中国は蓄積した経験を設計と建造に加え、より効果的で強大な空母を建造する。
米軍事メディア「ディフェンス・ニュース」の3日の報道によると、米海軍は、中国とロシアの海上の行動に対応するため、バルト海から地中海、日本海、南中国海まで世界中を奔走している。マティス米国防長官は、こうした状况を緩和するため、米空母の配備方式を変え、空母の動向を予測しにくくすることを決めた。マティス長官によると、大国同士が競争する時期には、海軍は、予測できない場所に現れる必要がある。こうした配備によってこそ、潜在的な敵に圧力を与えることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月8日