台湾「中央社」は16日、「大陸初の国産空母の海上試験に際し、2隻目の国産空母、大陸3隻目の空母003型が間もなくドック内に姿を現す。大陸の空母の中期戦略目標は6隻の保有であり、3カ所の造船所ですでに建造が始まっているという」と伝えた。
台湾メディアは「大陸初の国産空母はすでに海上試験を開始している。情報によると、南方の某造船所で、2隻目の国産空母が間もなくドック内に姿を現すという。同空母は通常動力で、電磁カタパルト技術を搭載し、排水量は1、2隻目を上回る。また003型に搭載される固定翼艦載早期警戒機、カタパルト発艦多用途艦載機の開発も急ピッチで進められている」と伝えた。
軍事専門家の宋忠平氏は16日、環球時報のインタビューに応じた際に、次のように分析した。
解放軍の武器装備品の発展には、「現世代を配備しながら次世代を開発し、その次の世代の事前研究を進める」という法則がある。中国初の国産空母は海上試験を開始したが、これは2隻目の国産空母が開発を完了し、建造を開始する可能性を意味する。また時間の流れを見ると、現時点で3隻目の空母の建造が始まっていても、完全に正常だ。空母建造の1歩目は、各システムの開発と生産・加工であり、各生産メーカーで実施される。2歩目ではこれらの構造物を造船所に送り、乾ドックもしくは造船台で組立を行う。この段階になると、空母組立の痕跡が確認され、建造が始まったと見なされるが、実際にはこの時期よりも早く始まっている。
1−2隻目の空母と異なり、3隻目はこれらを基礎とした上で、重大なアップグレード・改造が施された新型空母になる。3隻目はカタパルト発艦を採用し、フラットな甲板になる。電磁カタパルトが搭載される可能性が高い。トン数も大きく、8万トン以上になる。また空母が使用する艦載機も増え、ステルス艦載機「鶻鷹」を採用する可能性もある。そのため技術的に、大きな飛躍がある。
香港戦略学会首席、軍事コメンテーターの梁国梁氏は記事の中で「大陸は今後15年内に空母6隻を保有する。巡航方面は日本、グアム島、台湾東部だ」と予想していた。
宋氏はこれについて「3隻の空母は各自独立しており、1隻は戦備巡航に、1隻は訓練に用いられ、もう1隻は休憩や技術改造・アップグレードを行う。3隻を保有して基本的な使用の需要を満たすことができる。中国が将来的に保有する空母は3隻を上回り、6隻に達する可能性が高い」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月17日