■注目点2:安全保障、協力、発展、「一帯一路」が議題に
王毅国務委員兼外交部長(外相)は5月28日の国内外プレス向けブリーフィングで今回のサミットについて、過去17年間のSCO発展の経験を総括し、「上海精神」を引き続き発揚するほか、「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)、麻薬輸送・販売、ネット犯罪の取締り、グローバルガバナンスの整備、多国間貿易体制の強化、「一帯一路」建設の推進、地域経済協力の全体的水準の向上などについて共通認識を形成すると説明した。
専門家は反グローバル化思想の台頭などの問題を前に、青島サミットの議題は加盟国間のコネクティビティの強化、域内貿易の円滑化水準の向上、多国間貿易体制の維持などが焦点となると考える。
清華大学国際関係学部の呉大輝教授は「今回のサミットの重要議題の1つが加盟国間のコネクティビティの強化だ。特に重要なものが、交通インフラのコネクティビティだ。SCO加盟国は多くが内陸国であり、交通の発展により地域経済を活性化し、地域の発展につなげることができ、貿易の円滑化にプラスだ」と指摘する。