今週金曜日(30日)に開かれる主要20カ国・地域(G20)ブエノスアイレス・サミットは同メカニズム発足以降、初めてラテンアメリカの国で行われることになる。ホスト国のアルゼンチンは全世界に、工夫を凝らしたシンボルマークを発表した。その中にはホスト国の要素を一切取り入れず、全体のデザインは色とりどりの円形ブロックからなっている。一番外側にはG20 のメンバー数を意味する20個の小さな円があり、内側から外側に伸びる同色の5つの円は世界の5大陸を表している。また、合わせて100ある円は「満点」で世界の融合に期待を示すものということだ。さらに様々な配色を用いることで、今回のサミットで取り上げられている議題の多様性を強調している。
アルゼンチンはG20 に参加する政治家とマスコミに、「世界経済の発展が再び岐路に立たされている今日、政治家たちは当初抱いていた初心を振り返るべきではないか」という鮮明なシグナルを発している。G20という世界経済の協力における最も重要なプラットフォームを通して、マクロ経済政策面での協調を強め、結束と連携を呼びかけて、開放と協力を貫き、共同発展を図っていくべきである。
最近、各方面から警戒すべき情報が発信されている。国際通貨基金(IMF)は、今年と来年の世界経済成長見通しをそれぞれ0.2ポイント引き下げて、3.7%に下方修正した。IMFが世界経済成長見通しを引き下げるのは2016年7月以来のこととなる。貿易戦争の逆風、新興市場が直面している窮境、ユーロ圏経済成長の低迷など、いずれも世界経済発展の前途に影を落としていると見られている。