王毅国務委員兼外交部長(外相)は11日、「2018年の国際情勢と中国外交」シンポジウム開幕式に出席し、演説した。新華社が伝えた。
王部長は「過去1年、習近平同志を核心とする党中央の揺るぎない指導の下、習近平外交思想の正しい導きの下、中国外交は第19回党大会の精神と戦略方針を全面的に貫徹実施し、揺るぎなさを保ち、落ち着いて対処し、主導的に策を練り、積極的に進取に励み、新たな気概と行動を示し、新たな成果を得た。いくつかのキーワードでまとめるなら、開放、協力、安定を保ちつつ発展、先導、責任感、堅守だ」と指摘し、以下のように説明した。
(1)開放。開放の拡大は2018年の中国外交の終始一貫した基調だ。保護主義の台頭、覇権主義という逆流を前に、中国はグローバル化を支持し、自由貿易体制を堅守し、多国間主義のルールを守った。年初から年末まで、ホームグラウンド外交から国際会議まで、政策表明から実務的措置まで、中国は開放の拡大という明確なメッセージを対外発信し続け、歴史の前進の正しい側に断固として立ってきた。
(2)協力。協力・ウィンウィンは2018年の中国外交の最も際立った目玉だ。「一帯一路」共同建設の国際協力は今年新たな旅路を歩み出し、深まり、着実化し続けた。「一帯一路」精神は国際体制の成果文書複数に盛り込まれ、日増しに国際協力の共通認識となった。多くの重要協力事業が全面的に進められ、南南協力は新たな段階に進んだ。
(3)安定を保ちつつ発展。これは2018年の中国外交が達成に努力した目標だ。複雑に入り乱れる国際・地域情勢を前に、われわれは冷静に対処し、積極的に行動し、主要な大国との関係の全体的安定を保ったのみならず、周辺諸国との関係においても全面的な改善と発展を実現した。
(4)先導。現在、国際体制の変革は肝要な時期にある。各国に生じた溝、混迷、懸念を前に、中国は時代の発展の潮流に順応し、混乱した状況の中で揺るぎなさを保ち、混迷する状況の中で暗雲を払い、「2つの構築」を積極的に後押しし、グローバル・ガバナンス体制のより公正で合理的な方向への発展を後押しし、混乱する世界における堅固な支柱となった。
(5)責任感。果敢に責任を担う。これは2018年の中国外交が堅持したたゆまぬ努力だ。今年朝鮮半島情勢が重大な転機を迎えたのは、各国が共に努力した結果であり、中国が終始変らず堅持してきたことの現れでもある。イラン核問題において、中国は揺るぎなく国際法と国際正義の側に立った。中国はアフガニスタン、ミャンマー北部、シリア、パレスチナなどの問題の政治的解決プロセスを積極的に後押しし、世界の平和と正義のために大国として尽くすべき責任を引き受けた。
(6)堅守。国益の堅守は、2018年の中国外交にとって終始変らぬ最初の志だった。われわれは国の主権と安全を守るための譲れぬ一線を堅守し、「一つの中国」を堅持する国際社会構造をさらに揺るぎないものにした。国の経済・社会の中心的任務にしっかりと貢献し、地方の対外活動拡大のために積極的に環境を整え、「一帯一路」共同建設のために地ならしをし、海外で中国の平穏を守るシステムを積極的に構築した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年12月12日