外交部(外務省)の陸慷報道官は8日の定例記者会見で、仏独両国外相が先日「多国間主義アライアンス」の構築を共同提案したことを念頭に、「中国側は仏独を含む国際社会の多国間主義を守る積極的な努力を支持する。各国と共に、国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序及び国際体制を守りたい」と述べた。
【記者】仏独両国外相は国連安保理会合に出席した際、「多国間主義アライアンス」の構築を共同提案した。今年9月開催の第74回国連総会の会期中に正式に始動する計画だ。これについて中国側の見解は。
【陸報道官】中国側は一貫して多国間主義の断固たる擁護者、支持者、実践者だ。経済のグローバル化と世界の多極化が深く進行し、グローバルな試練が増えている現在、世界は過去のいかなる時にも増して多国間主義を必要としている。
習近平国家主席は先般の訪仏時、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルケル首相、ユンケル欧州委員長と共に中仏グローバル・ガバナンスフォーラムの閉幕式に出席し、多国間主義を守り、国際対話・協力を強化し、ガバナンス・信頼・平和・発展の四大赤字を共同で解消し、グローバル・ガバナンスを改善するという中国側の主張を系統立てて明らかにした。
中国側は仏独を含む国際社会の多国間主義を守る積極的な努力を支持する。各国と共に、国連憲章の趣旨と原則を核心とする国際秩序及び国際体制を守り、ルールを基礎とし、世界貿易機関(WTO)を核心とする多角的貿易体制を守り、多国間主義を堅持し、相互尊重、公平・正義、協力・ウィンウィンという新型の国際関係の構築を共同で後押しし、人類運命共同体を手を携えて構築したい。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年4月9日