中国の軍事費の対GDPは米国やその他の軍事大国のすべてを下回っている。中国の軍事防御は現在、近海に集中している。このような国の国防政策にさらに勝手な口出しをすれば、それは公理に基づく価値判断では決してなく、さまざまな自己中心的で狭隘な心理によるものだ。
中国海軍設立70周年の記念活動は公明正大で、中国との間に領土及び外交問題を抱える周辺諸国でさえ艦艇を派遣している。これは我々と各国が、中国の台頭に対する共同管理で全体的に成功していることを反映している。いわゆる「中国の軍事的脅威」の猜疑は、これらの国が中国との関係を処理する現実的な障害を形成していない。
我々の軍事力は平和を守るためのものであり、中国人には最もこのように発言する資格がある。しかも我々のこの態度は誠意あふれるものだ。中国の空母が遠洋で小国を処罰する任務を遂行し、中国の艦隊が敵対国の海岸付近を航行し不利な条約を押し付けることを想像できるだろうか。強くなった中国海軍が一部の大国の海軍のように、海上の帝国を築くことはないと断言できる。
彼らがどれほど帝国主義的であっても、中国の近海で武力誇示しようと思ってはならない。中国人には国家主権を守る能力があり、地域の平和と安全を守る自信もついてきている。我々は力を持つだけでなく、地域内のすべての国の誠意ある願いを尊重している。東アジアが歴史上のバルカン半島になることはなく、西太平洋も歴史上の大西洋のような、戦争により各種紛争を解消する場になることはない。
歴史上の大国の海軍はみな、拡張の需要により成長した。「侮られない」という願い、現実的な需要によって成長したのはおそらく、中国海軍だけだろう。中国も外の世界と摩擦が生じているが、問題を平和的に解決する中国の願いは強い。中国の軍事及び外交の哲学を理解することは、外の世界が中国を真に読み解くための重大な課題となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月27日