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中国国防部長、シャングリラ会合で3つの重要情報を伝える。
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第18回シャングリラ会合が2日、シンガポールで閉幕した。中国の魏鳳和国務委員兼国防部長は同日午前に「中国と世界の安全協力」という議題について発言し、人類運命共同体の構築を推進する中国側の努力を重点的に紹介した。また中国が揺るぎなき姿勢で平和的発展の道を歩み、防御中心の国防政策を推進していること、それから中国軍が世界の平和と安定に積極的に貢献していることを十分に説明した。
出席者らは、中国の国防部長が8年ぶりに代表団を率いシャングリラ会合に出席したが、その発言が伝えた情報により各国は中国の国防政策及び安全の理念に対して、より明確で整った認識を形成したと判断した。また発言は国際舞台で日増しに自信を深める中国軍の姿を示しており、これはアジア太平洋地域及び世界の平和と発展の促進にとって極めて重要との観点を示した。
平和的発展、協力・ウィンウィンを堅持
世界が直面する不確実・不安定要素が近年増加している。魏氏は発言の中で、「人類運命共同体の理念は、世界の人々が調和的に共生し、世界的な問題を効果的に解消するための正しい選択だ。また世界の平和と安寧、人類の繁栄と発展を実現する正しい道だ」と指摘した。
スリランカ国家安全研究所のAsanga Abeyagoonasekera所長は、「現在の世界が直面している安全情勢は複雑で変化が激しい。世界は国際安全問題に対応する中国が、より大きな力を発揮することを受け入れるべきだ。中国が掲げる人類運命共同体の理念は、各国の団結を強め、相互信頼を促進する」と述べた。
フィリピン平和・暴力・テロリズム研究所のロメル・バンラオイ所長は、「中国側が掲げる平和的発展、開放と包括、協力とウィンウィン、文明の相互参照などの理念は、国際社会と地域諸国が認め、必要とするものだ。同時に中国はすでに各種安全協力において、これらの理念を実践している」と話した。
世界の繁栄と安定を守る
複雑で変化の激しい国際情勢を見据え、中国政府と軍隊は世界及び地域の繁栄と安定を揺るぎなき姿勢で守り続けている。魏氏は「中国は揺るぎなき姿勢で平和的発展の道を歩み、一貫して積極的な防御の軍事戦略を推進している。中国軍は国の主権・安全・発展の利益を揺るぎなき姿勢で守り、世界と地域の安全及び安定を守る」と表明した。
中国側がこれらの政策の理念について系統的に説明すると、出席者から大反響を呼んだ。シンガポール南洋理工大学S. Rajaratnam School of International Studiesの李明江准教授は「大国である中国の国際安全に対する取り組みには、建設的な意義がある。中国の国防部長はシャングリラ会合という場で、中国の国防政策及び世界の安定に対する貢献を率直かつ実務的に説明したが、これは非常に積極的な効果を生んだ」と述べた。
バンラオイ氏は「中国は平和的発展の政策を堅持し、覇を争わず覇を唱えない。中国側のこれらの理念に対する説明は、中国の発展に対する一部の国の懸念の払拭を促した。同時に中国軍が国連平和維持活動などへの積極的な参与などにより、世界の平和に貢献するため実際に行動していることにより、各国は地域安定を守る中国の自信を目にしている」と話した。
中国の正当な権益を守る
今年のシャングリラ会合では、南中国海や台湾などの問題が注目された。魏氏は「中国の発展は世界が不可欠であり、逆もまた然りだ。中国は他国の利益に目を光らせず、他国の発展に嫉妬しないが、中国の正当な権益を決して放棄しない。いかなる国も中国が自国の主権・安全・発展の利益を損ねる苦しい結果を受け入れることに期待してはならない」と指摘した。
英国際戦略研究所の上席顧問は「今回の会議において、中国は国家統一及び領土保全を守る明確で揺るぎなき態度を示し、印象的だった。出席者はこの情報を重く受け止めるだろう」と話した。
中米関係も今回の注目点の一つとなった。シャングリラ会合に先駆け開かれた中米防衛当局者会談、両国の国防当局者による会合での発言は、安定的な中米両軍関係の維持が非常に重要という共通点を示した。李氏は、これは地域諸国にとって積極的な情報であり、各国の中米関係及び地域安定に対する懸念の解消を促すと判断した。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2019年6月3日
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