香港警察は26日、「このほど過激なデモ隊による暴力行為がエスカレートを続けており、警察は実情に応じて適度な武力を用い対応している。警察は引き続き職責を尽くし、市民の生命と財産の安全を守るよう努力する。また市民には立ち上がり、暴力にノーと言うよう呼びかける」と表明した。
新界・荃湾で25日に大規模な暴力事件が起き、警官1人が空に向け威嚇射撃を行った。警察が26日に開いた記者会見で、香港特区政府警務所公共関係科の謝振中総警司は、銃を使う前になぜ催涙スプレーを使用しなかったのかという質問に対して「警察は当時、多くの暴徒に攻撃されていた。人身安全の非常に深刻な脅威にさらされ、銃を選択するしかなかった」と説明した。
「暴徒の人数は当時、警察の人数を遥かに上回っていた。しかも暴徒は長い竹槍と鉄棒を使い警官を攻撃していた。これらの武器の殺傷力と暴力の程度は、警官の催涙スプレーをはるかに上回る。警察は武力を使用する際に相手側の暴力の程度を考えるため、最小限の武力から始まるとは限らない。警察が25日に武力を使用したのは適切であり正確だ」
警務所の麦展豪所長補佐は「一部の公衆活動がいかに平和を唱えても、暴徒の暴力を隠すことができない。過激な暴徒は多くの地区で、警官や一般市民や記者に大量の火炎瓶、パチンコ玉、鉄棒、レンガを取り付けた金属チェーンなどの武器を使用した。これらの凶悪行為は、いずれも致命傷を負わせるに十分だ」と述べ、次のように続けた。
暴徒は組織的かつ計画的に各地で事を構え、無断で道路を占拠し、意見の異なる市民を襲撃している。警察が記者会見で流した動画によると、ある一般市民が黒衣の暴徒に袋叩きにされた。暴徒は警官だけでなく、関係のない店や市民を対象としている。
香港社会はこれまで平和で秩序正しく、安定し安全だった。暴徒の行為は香港がこれまで誇りとしてきた法治の精神に衝撃をもたらした。警察は引き続き職責を尽くし、市民の生命と財産の安全を守るよう努力する。また市民には立ち上がり、暴力にノーと言うことで、暴徒に暴力行為が市民から支持されていると勘違いさせないよう呼びかける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月27日