香港警察は26日、「先ほど発生した過激なデモ活動において86人を逮捕した。彼らは違法集会、公共の場における節度なき行為、警官への暴行、公務執行妨害、攻撃的な武器の所持などの罪を問われている」と発表した。
香港特区政府警務所警察公共関係科の江永祥高級警司は26日、警察が開いた記者会見にて「警察側は24日と25日に東九龍と新界・荃湾で発生した公衆活動及び暴力事件において、12−52歳の計86人を逮捕した。うち4人が起訴され、裁判所の審議にかけられている」と述べ、次のように続けた。
上述した事件において、警官21人が負傷した。うち一部の警官は頭部をレンガで殴られ、さらにあるパトカーの警官は尖った物体で背中を刺され大量出血した。また銃を構え威嚇した警官6人のうち1人とその家族の資料及び写真がネット上でさらされた。警官は体に傷を負い、精神的にも大きなストレスを受けている。
警察公共関係科の謝振中総警司は記者会見で、警官が襲撃された当時の状況について「25日夜、荃湾・沙咀道で多くの暴徒が長い鉄棒、竹槍、標識などを使い警官を攻撃した」と述べ、次のように伝えた。
警官は当時通報を受け、刑事破壊事件を処理していた。彼らは通常の武装警察ではなく、盾、警棒、催涙スプレー、0.38インチの拳銃以外に保護装備を持っていなかった。これらの警官が現場に到着する前に、暴徒がさまざまな武器で彼らの警察車両を攻撃していた。暴徒は先を尖らせた鉄棒で警官1人の背中を突き刺し、大量出血させた。これはもはや手に寸鉄も帯びない平和なデモ隊とやらではない。
当時その他の警官は車を降り、荃湾・二陂坊の暴徒に破壊された店に駆けつけようとしたが、百人以上の暴徒に攻撃された。警官の装備に限りがあり、盾と警棒を持つしかなかった。高所から投げられるレンガなどから身を守りつつ後退を続けたが、暴徒の長い槍による攻撃を遮ることができなかった。さらにある警官の盾が破壊された。
混乱中、ある警官が倒れ、暴徒の追い打ちを受けた。同僚の命が重大な危機にさらされるのを目にし、その他の警官が何度も警告しても効果がない中、1人の警官が空に向け威嚇射撃を行った。負傷した警官をそれ以上傷つけないよう警告した。この警官は事件において勇気と自制を示しており、その武力使用は必要であり合理的だった。
警察は「デモ隊の暴力行為が絶えずエスカレートしている。彼らはコミュニティと経営者の生命と財産を破壊し、危害を加えることしか考えていない。これは香港社会全体を全面的に破壊するだけだ。警察の職責は治安及び秩序の維持、市民の生命と財産の保護だ。違法の衝撃を受ければ、警察は相応の武力で対応するだろう」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月27日