米軍が原潜を出動 太平洋に向かいSLBMを発射

米軍が原潜を出動 太平洋に向かいSLBMを発射。ミサイル4発には核弾頭が搭載されておらず、オハイオ級原子力潜水艦「ネブラスカ」(SSBN-739)から発射された…

タグ:原潜 太平洋 ミサイル 原子力

発信時間:2019-09-10 15:01:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米ディフェンス・ブログの8日の報道によると、米海軍はこのほど南カリフォルニアの近海で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「トライデント2−D5」の試験を行った。ミサイル4発には核弾頭が搭載されておらず、オハイオ級原子力潜水艦「ネブラスカ」(SSBN-739)から発射された。前2回の試験発射は4日、後2回は6日に行われた。4回の試験発射はいずれも日の出前に行われた。


 トライデント2−D5の試験発射成功は今回で176回目。「司令官評価テスト(CET)」の一環であるテストの主な目標は、アップグレード後のトライデント2−D5の性能の検証、及び耐用期間の延長だ。同ミサイルシステムの持続可能な信頼性と精度を評価・保証するため、CETとその他の試験発射は定期的に開催される。米軍は今回の試験発射について「世界で行われている何かに向けられたものではない」と表明した。


 トライデント2−D5の当初の設計上の耐用期間は2024年までだったが、米軍は最近のアップグレードにより2040年以降まで延長した。アップグレード後の同ミサイルは、米軍のオハイオ級や英国のヴァンガード級原子力潜水艦のほか、将来的に米軍のコロンビア級、英国のドレッドノートの初期戦略兵器になる。


 米海高官は、「米国の海上抑止力は60年代以降、国家安全の重要な構成部分になっている。今週の試験発射は米軍のアップグレード後のミサイルの信頼性を引き続きアピールした。アップグレードにより潜在的な老朽化及び時代遅れの問題を解消した。耐用期間延長後のミサイルは現在、潜水艦部隊に配備されているが、作業はまだ完全に終了していない。核抑止力は米国防総省の最優先任務だ。米海軍にとって、これは既存の能力を維持し、さらに次世代トライデント及び艦載戦略武器システムを開発することで、米軍の今後40年及び未来の信頼できる海上核抑止力を維持する必要性を意味する。信頼できる効果的な核抑止力は、米国及び同盟国の安全にとって極めて重要だ。核抑止力は依然として、21世紀の米国の国家安全政策の礎だ」と述べた。


 SLBMは米国の戦略的核抑止力の「三位一体」の重要な一部だ。残りの2つは、米空軍の大陸間弾道ミサイル(ICBM)、核弾頭を搭載可能な戦略爆撃機だ。「三位一体」のすべてに独自の機能と長所がある。SLBMは米国が配備している戦略的核抑止力の約7割を占め、最も生存能力の高い、持久的な存在を提供できる核抑止力とされている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年9月10日

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