第2回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日まで上海で開催される。習近平国家主席は11月5日に上海で行われる第2回中国国際輸入博覧会ならびに虹橋国際経済フォーラムの開幕式及び関連行事に出席し、基調演説を行う。習主席が2年続けて中国国際輸入博覧会開幕式に出席し基調演説を行うことで、中国政府が非常に重視していることが十分に示され、多角的貿易体制を支持し、貿易の自由化と円滑化を後押しするという中国の一貫した立場が示され、開放型世界経済と人類運命共同体の構築を後押しする中国の実際の行動が示された。(人民日報「鐘声」国際論評)
輸入をテーマとする世界初の国レベルの博覧会である輸入博覧会は、国際貿易発展の歴史における大きなパイオニア的事業であり、世界と互恵・ウィンウィンを図り、手を携えて前進する中国の度量と責任感を示してきた。中国は終始言動が一致し、さらに高水準の開放を推し進める歩みが停滞することはなく、開放型世界経済の構築を後押しする歩みが停滞することはなく、人類運命共同体の構築を後押しする歩みが停滞することはないことを世界は目撃した。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事(当時)は第1回輸入博覧会で「今日の中国は3つの橋を建設している。世界へ通じる橋、繁栄へ通じる橋、未来へ通じる橋だ」と述べた。中国国際輸入博覧局の統計データでは、第1回輸入博覧会は取引・購入で大きな成果を挙げ、1年間の成約見込額は累計578億3000万ドルに達した。今やこれらの契約は実行に移され続け、各協力の定着が加速している。
人口14億人近くの中国の大市場が扉を開け放ち、世界とチャンスを分かち合うことは、中国がより高いレベルの改革開放の新構造を形成するうえで助けとなるだけでなく、世界各国の人々にも満ち溢れるほどの獲得感をもたらす。第1回輸入博覧会の追い風に乗って、バングラデシュのジュート製品は上海の高級デパートのショーウィンドーに陳列されるようになった。米ハワイ産の新鮮な果物は中国のネットで人気の喫茶店で取り扱われるようになった。イタリア企業製の「ネットで人気の小型家電」は中国のIT企業と提携。購入者は海外通販の価格で国家税務局の正規の領収書も得られるようになった。第2回輸入博覧会はさらに規模が大きく、質が高く、活動が豊富なものになる。現時点で170か国・地域の政界・財界・学界の識者と国際組織代表の参加が予定されている。各国の政界要人と企業の参加熱は、中国による輸入博覧会の開催に国際社会が強く期待していることを十分に示している。輸入博覧会はすでに世界中の企業が中国の発展によるボーナスを分かち合う素晴らしい場となり、中国はすでに魅力の高まり続ける広大な市場、人気投資先となっている。
中国の開放は自信に基づくものであり、自信ある中国は必ずや世界のさらなる開放を促進する。まさに習主席が第1回輸入博覧会の会期中に述べたように「中国経済は大海であり、小さな池ではない」のであり、「中国が自ら進んで輸入を拡大するのは便宜的措置ではなく、世界に向かい、未来に向かい、共同発展を促進する長期的な考えによるもの」なのだ。先般IMFの発表した最新の「世界経済見通し」は2019年の世界経済の成長率を世界金融危機後最も低い3%に下方修正した。世界貿易の不確定性が主要原因の一つだ。保護貿易主義と反グローバリズム思想が広がる中、開催されるほどに優れたものになる輸入博覧会が対外開放の拡大という中国の揺るぎない決意を示しただけでなく、世界貿易の需要増加を後押しし、世界経済に新たな原動力を加えることに目を向けるべきだ。
黄浦江河畔で年に一度の「輸入博シーズン」が近く約束通り訪れる。中国は世界中の賓客や友人と共に協力して盛大な催しにし、共に発展を図り、未来を分かち合い、国際経済貿易協力の深化、各国の人々の幸福の増進という新たな章を記す。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年10月30日