このほど暴徒の暴力がエスカレートし、各所で破壊行為を行い、道路交通を遮断している。香港市民の日常生活に深刻な影響を及ぼし、都市を半麻痺状態に陥れている。香港市民全体に対して、その「玉砕行為」の尻拭いをさせようと企てている。暴徒の身勝手な行為と恐喝に対して、数カ月に渡り暴乱に苦しめられてきた多くの香港市民が沈黙を破り、危険を恐れず街頭に立ち、行動によって暴徒の悪行への怒りを示している。暴力に破壊され尽くした香港社会は、暴力と混乱を阻止するプラスのエネルギーを集めている。
元朗、天水囲、荃湾、九龍塘 、旺角、中環、薄扶林、西湾河などの香港各地で多くの市民が行動している。清掃用具を持ち寄り、心を一つにして障害物を撤去し、道路交通の回復を促している。人々が街に散らばっている砂利やレンガを拾い、運んでいる。重い鉄柵やコンクリート柱などの障害物については、多くの人が協力し移動している。現場では力のある中青年のほか、かばんを背負った子供、それから白髪の高齢者が手押し車で重い物の運搬に協力している。外国人もその仲間に加わっている。
一部の場所では、暴徒が障害物を撤去する市民を公然と妨害・恐喝し、さらには硬い物や火炎瓶を投げつけている。市民はこれを恐れず、退かず、障害物の撤去を続けると同時に暴徒を強く批判している。合理的に自衛するほか、暴徒を追い払い警備を行うよう警察に連絡している。
黒の暴乱は5カ月以上続き、暴徒の破壊活動がエスカレートし、経済と国民生活に大きな影響を及ぼしている。圧倒的多数の香港市民が、特区政府による速やかな暴力・混乱制止を切に願っている。16日には2000人弱の市民が政府本部の外に集まり、「暴力に反対し、平和を愛し、警察を応援し、安寧を守る」集会を開いた。警察への支持と敬意を表し、暴力・混乱を制止するより効果的な対策を講じるよう特区政府に促した。
屯門で暮らす王さんは「暴徒はすでに際限がなくなっている。私たちはこれ以上沈黙できなくなり、勇敢に立ち上がるべき時を迎えた。集会に参加するには車で1時間以上かかり、道路が閉鎖されるリスクもあるが、私と友人はそれでも駆けつけようとした」と話した。
集会に参加した香港中小型企業連合会の創設者である佘継標会長は、「私の調べによると、暴力の影響を受け香港全体の中小企業の9割が、過去数カ月に渡り赤字を計上している。中小企業の半数が人員削減を開始した。皆で共に暴力に反対しなければならない」と呼びかけた。
集会は1時間弱続いた。市民は警察本部に代表者を派遣し、メッセージカードや物資を届けた。前線の警察を見舞い、声援を送った。集会に参加した多くの市民は記者に、人々は暴徒と暴乱に我慢できなくなっており、大半の市民に共通する「平和な暮らしを返せ」という心の声を上げるべき時が来たと述べた。
「黒の恐怖」はまた、間もなく実施される第6期区議会選挙にも蔓延している。「建制派」の議員、ボランティア、地域事務所への襲撃がやまない。これについて多くの若者が16日、新界大埔林村の「願いの木」の前で「愛の叫び」というフラッシュモブを行い、安全で公平な選挙文化を宣伝した。
イベントの主催者は「過去数カ月に渡り社会には暴力が満ちている。選挙が近づくなか、区議会選挙の立候補者を標的とする暴力事件が相次いでおり、懸念すべき状況だ。今回のイベントにより平和な選挙文化を宣伝しようとした。選挙当日に最も重要なのは、市民が安心して投票できる安全な環境だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月18日