香港では24日に第6回区議会選挙が行われる。有権者数は413万人以上。記者がこのほど街頭でインタビューを行ったところ、多くの市民が暴力の選挙への干渉に反対し、また政治的なスローガンを叫ぶだけで選挙を政治ショーの舞台にする立候補者を支持しないと表明した。また心から香港と市民のためを思い実務に励むことのできる区議議員を選出したいと述べた。
ある金融機関で働く李さんは、暴徒が区議員の事務所を破壊したことから、区議員を訪ねるのが以前より困難になったと話す。「区議会が必要としているのは『抗争人材』ではなく、街のため貢献する心と力を持つ地域の人だ。区議員が行うのは実務であり、市民のために気をもみ、市民のことを考えなければならない」
区議会は香港の地域レベルの組織で、市民の日常生活事務について特区政府に意見を述べ、かつ地域の管理に参与する。国と香港を愛する陣営は一貫して地域の取り組みを非常に重視している。長期的に現場に根ざし、コミュニティに浸透し、国民生活を重視している。市民の福祉を促進する多くの実務を行い、多くの市民から承認・支持されている。前回の区議会選挙では、国と香港を愛する陣営が431議席のうち7割以上を獲得した。
暴徒は最近、国と香港を愛する陣営の地域事務所に矛先を向け、組織的な破壊活動を行い、事務所の文書を焼いている。立候補者が外に貼ったポスターやのぼりも破壊された。これは国と香港を愛する陣営の地域活動を破壊し、さらには有権者を脅迫するためだ。
統計データによると、この数カ月の暴乱事件の影響で、民主建港協進連盟の70以上の事務所が破壊されており、破壊回数は100以上にのぼる。香港工会連合会の30弱のトレセン、医療所、議員事務所などのサービス機関が破壊され、破壊回数は50回以上にのぼる。香港新民党の約10カ所の事務所が破壊され、うち2カ所が放火された。
国と香港を愛する立候補者によると、最近の選挙活動では頻繁に各種形式の妨害を受けている。大声で罵声を浴びせ、宣伝ビラを奪い破き、街の大型ポスターを意図的に破壊する者がいるという。「過激派は火炎瓶を使い暴力的な攻撃を行う。多くの人が彼らの行為を恐れ、自身の人身安全を懸念している」
李さんは、今回の区議会選挙で最も印象的なのは区有権者の公約ではなく、何君堯氏が選挙活動中に街頭で刺されたことだと話した。その光景は恐るべきもので、多くの人の心に影を落としたという。「区議会選挙が暴徒のショーの舞台になり、政治的なスローガンが満ちあふれている。完全に焦点をぼかしており、憤りを覚える」
香港市民の陳さんによると、隣人の多くが黒服の人物が付近で出没すれば、投票に行くことができないと話しているという。「彼らの恐喝や暴力が怖い」彼女は、特区政府が早急に措置を講じ、公平で公正な選挙を保証し、市民が恐れることなく投票できるようにすることを願っている。
香港市民の区さんは「私は当然ながら自分の一票を活用する。盲目的に選択することはない。どのような立場であれ、香港を破壊するのは間違っている。この5カ月以上に渡り、各地で公共施設を破壊し、火を放ち、道路を占拠している者がいるが、このような乱港分子とその裏の勢力が一般市民から支持されることはない」と述べた。
李さんは、今回の区議会選挙では多くの実績を持たない立候補者がいると指摘した。彼らはコミュニティのために働いた経験がなく、政治的な議題を利用し選挙の利益を手にすることしかないという。これらの人物が区議員になれば、決してコミュニティのためにはならない。
陳さんは、隣人は主に市民生活に関心を寄せており、コミュニティのために働く区議員の当選を願っていると話す。「私はこの一票を、実務に取り組まない立候補者に投じない」
陳さんは「私は小さな商売をしているが、暴乱が続き店の仕事が減った。多くの知り合いも失業している。暴乱が一日も早く終わり、社会が平静を取り戻し、人々が幸せに勤務・生活できるようになることを願う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年11月20日