心と心でつながる大陸部と澳門
崔氏は1983年に米国で学業を終え、澳門に戻り職業人生をスタートさせた。崔氏は「私は澳門で30年以上働いているが、澳門と大陸部の同胞が心と心でつながっていることを深く実感している。これは国と澳門を愛する基礎となっている」と述べ、次のように続けた。
経済発展の難題にぶつかった時、そして百年に一度の自然災害に見舞われた時、中央は常に澳門に関心を寄せ支持してくれた。これにより特区は順調に難関を突破できた。
澳門は2003年にSARSから大きな影響を受け、経済が悪化した。中央は直ちに医療や救援などの物的支援を行い、さらに個人旅行を認め、「大陸部と澳門のより緊密な経済貿易関係の構築に関する計画」に署名した。これにより澳門はすぐに回復し、経済発展を促すことができた。
澳門は2017年に強い台風「ハト」に見舞われ、大きな損失が生じた。澳門特別行政区政府の要請を受け、中央人民政府は人民解放軍駐澳門部隊による災害対応の協力を認めた。将兵は危険を恐れず、夜を日に継ぎ、雨にも風にも負けず、丸3日間戦った。澳門同胞はこれを高く評価し、心から称賛した。
中央の澳門に対する長期的かつタイムリーな関心と支持に非常に感謝している。それから忘れてはならないことだが、中央による各時期の各種優遇策は、澳門の経済発展を力強く支持した。
そのため一国二制度の「一国」が、我々の最も力強い後ろ盾だ。
中央は澳門と心で繋がり、澳門は大陸部に思いを馳せている。国に天災が発生するたび、澳門同胞は常に自発的に支援の手を伸ばし、被災地のため出来る限りの協力をしている。
大陸部の同胞への関心と愛情は、私たちの心からのものだ。2008年の汶川大地震発生後、澳門同胞は自発的に援助に参加した。金品を寄付するほか、被災地に駆けつけ医療・教育などの活動を展開する人もいた。同胞が一日も早く正常な生活を取り戻せるよう協力しようとした。
澳門と大陸部の同胞は共に呼吸し、運命を共にしているが、これは短期的な行為ではなく長期的に形成されたものだ。
10年の安定的かつ長期的な施政
この10年を一言で総括するならば、私は「安定」という言葉を使いたい。一つの地域で最も重要なのは、やはり安定だ。私が最も喜んでいるのは、私とチームが10年に渡り共に困難と問題を見据え、共同の努力により挑戦に打ち勝ったことだ。
一つの地域の発展には歴史的に残された問題、それから新たな問題が存在する。重要なのは今後これと共に向き合い、努力し前進することだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月9日