COP25で合意なし、中国は先進国の支援強化を呼びかけ

COP25で合意なし、中国は先進国の支援強化を呼びかけ。

タグ:COP25 中国外交部

発信時間:2019-12-17 14:18:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)は、重要議題で合意に達することができなかった。中国外交部の耿爽報道官は16日、「中国側は遺憾の意を表する。先進国が支援を強化し、発展途上国の行動と釣り合う支援を行うよう呼びかける」と表明した。


 同日の記者会見で、記者からは「国連のグテーレス事務総長はマドリードにおける気候変動会議の結果に失望を表明し、各国はチャンスを逃したと述べた。会期中、多くの国が互いに批判した。また一部の国及び活動家は、中国とインドが排出削減のさらなる実行に踏み切っていないと批判した。中国側はこれについてどのように論評するか。会議の結果に責任を負うべき国があると考えるか」という質問があった。耿氏は次のように回答した。


 COP25は2日後に閉幕する。重要問題で食い違いを残していることから、各国は重要議題で合意に達することができなかった。中国側はこれに遺憾の意を表する。


 米国がパリ協定から離脱するなか、会議は条約、京都議定書、パリ協定の実行及びガバナンスに関する30数件の決議を出した。これには多国間主義を維持し、各国の気候ガバナンスの共通認識を反映する「Chile Madrid Time for Action」決議が含まれる。またパリ協定第6条の市場メカニズムなどの実施方法について、系統的な計画を立てた。中国側は、会議が手にしたこれらの成果と国際社会の期待の間には一定の格差があるが、次の段階に各国が実質的な合意に達するための基礎を固めたと考えている。


 今回の会期中、各国、特に先進国と発展途上国の、気候ガバナンス及び責任分担などの問題をめぐる立場に大きな差があった。先進国の発展途上国に対する支援不足の問題が日増しに深刻化している。我々は先進国に対して、公共資金を基礎とする新たな追加支援を行い、資金の透明度を高め、発展途上国の行動と釣り合う支援を行うよう求める。同時に2020年以降にパリ協定が定める世界的な目標を達成するためには、既存の不足を補った上で先進国が率先して着実に対策を講じ、実行可能な政策方針を形成し発展途上国と共有するべきだ。


 中国は最大の発展途上国で、国民生活の改善などの苦しい発展任務に直面しているが、自国の発展段階と国情に合致した国際的な責任を終始積極的に担い、実際に措置を講じ、約束した内容を100%実行している。その貢献は周知の通りだ。中国のGDP単位あたりのCO2排出量は2005年比で45.8%減少した。これはCO2排出量を52億6000万トン削減したことになる。中国はまた再生可能エネルギーに対する投資額が最大の国で、再生可能エネルギーの設備容量は世界の30%を占め、世界の増加分の44%を占めている。中国の新エネ車保有台数も世界の過半数を占めている。


 中国側は終始、積極的かつ建設的な態度に基づき、今回のマドリード会議に参加した。会議が上述した成果を手にするため積極的に貢献した。


 気候変動対策の当面の急務は、引き続き多国間主義の旗印を高く掲げ、公平で共同ではあるが区別ある責任及び各自の能力の原則を踏まえた上で、パリ協定を実行に移すことだ。中国側は引き続き各国と共に、パリ協定実施細則の「最後の1キロ」の協議を推進する。公平で合理的な、協力・ウィンウィンの世界気候ガバナンス体制の改善をさらに推進し、人類運命共同体を構築するため絶えず努力する。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年12月17日



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