台湾地区の指導者と民意の代表(立法委員)の両選挙の結果が11日夜、明らかになった。民進党の候補者である蔡英文氏が台湾地区の指導者に再選された。今回の選挙結果をどう受け止めるべきか。
過去数カ月間を振り返ると、民進党と蔡英文氏は執政資源を頼りに、あらゆる手段を尽して勝利を追求してきた。政策的な票の買収、党・政・軍・特・憲などの機関を利用した対立候補への攻撃、サイバー軍を育成して対立候補のイメージを汚し、濡れ衣を着せる等々だ。この側面から言って、これは卑劣な選挙であり、何の公正性もない。一方、「ブルー陣営」は内輪もめばかりで外には弱いという悪弊から脱却できなかった。選挙開始当初から「ブルー陣営」は内争が絶えず、外には後ろ盾がなく、多くの支持者を落胆させた。
米国や西側の反中勢力が選挙に公然と介入したことも見てとれる。特に米国は「台湾を直接支援して対処能力を強化する」ため、台湾地区関連の一連の法案を打ち出し、民進党が大陸と対抗することを黙認した。また、民進党は不当な選挙利益を得るために、香港の条例改正騒動において波風を巻き起こし、鹿を指して馬となし、是非を転倒させ、島内で恐怖を引き起こした。
今回の選挙結果に対して、両岸関係の発展に関心を持っている人々には疑念の声が少なくなく、両岸関係の平和的発展と平和的統一が遠のくことを憂慮してもいる。こうした疑念と憂慮は、どちらも理解できる。
だが、両岸関係発展の基本構造が一度の選挙で変わることはない。大陸には完全に「台湾独立」分離活動を抑え込む能力があり、台湾海峡情勢の全体的安定を保ち、両岸関係の平和的発展を先導し、推進し、国家の統一を着実に推進する自信がある。