同時に我々は、今回の選挙結果が両岸関係の発展過程における台湾地区の一部民衆の複雑な心理を一定程度反映していることにも目を向けるべきだ。まず、歴史的経験や社会発展の変遷が異なる台湾民衆は、思想・感情、価値基準、思考方式などが多くの大陸同胞とは少なからず異なり、国家や民族の重大な利益に関わる一部の問題においても見解が異なる。
次に、「台湾独立」分離勢力の「脱中国化」が深刻なアイデンティティー・クライシスをもたらしている。特に教科書の入念な歪曲が、台湾地区の青少年の国家・民族・文化アイデンティティーの混乱を直接的に招き、多くの若者のが台湾は台湾、中国は中国で、両岸は無関係と認識するにいたっている。
第3に、大陸の台頭、台湾地区の衰退、両岸の総合的実力の盛衰に、台湾地区の一部民衆は無力感、焦慮、危機感を抱いている。この事が民進党につけ込む隙を与えた。
この側面から言って、大陸同胞は「両岸は家族」との理念を堅持し、「精衛、海を填む」根気をもって台湾同胞との心の溝を埋め、苗に降り注ぐ春雨の善意をもって台湾同胞のわだかまりを取り除くべきだ。
我々は「九二共識(92年コンセンサス)」の堅持と「台湾独立」への反対という共通の政治的基礎を堅持して、台湾同胞と共に両岸関係の平和的発展を促進し、祖国の平和的統一を推進することを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年1月13日