中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は3日、インターネットを通じた初の記者会見で「中国側は在中外国人の生命の安全と身体の健康を非常に重視している。過度に驚き慌てないでほしい」と述べた。
華報道官は「中国側は在中外国人、特に湖北省武漢市にいる各国国民の生命の安全と身体の健康を非常に重視し、有効な措置を積極的に講じて、その理にかなった懸念や要求を速やかに解決している」と指摘。次の3点を挙げた。
(1)湖北省にいる外国の友人のために肺炎の感染状況に関する問い合わせに応じ、助力している。湖北省の関係当局は省内の外国人、留学生、外国人団体旅行客のために24時間の相談ホットライン(027-87122256)を開設するとともに、公式サイトと湖北省外務局の公式WeChatアカウントで感染状況と防疫に関する知識を英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、日本語、韓国語、スペイン語で速やかに発信している。北京、上海、天津、広東、江蘇、新疆など各省・自治区・直轄市も現地で仕事や生活をする外国人に向けた公開書簡で、感染状況・予防・抑制、指定治療機関などを知るための情報とルートを紹介し、提供するとともに、現地の実状と結び付けて、現地にいる外国人向けの情報提供、サービスなどの取り組みを強化している。
(2)外交部は英語版ウェブサイトに特別コーナー「新型コロナウイルスの感染による肺炎の流行を迎え撃つ」を開設し、健康衛生委員会発表の感染状況と予防・抑制に関する権威ある情報を外国の友人が速やかに知ることのできるよう、速やかにまとめ、更新している。
(3)外国の友人が予防に関する知識を得る手助けをするため、国家移民管理局は中国疾病予防管理センター発表の「新型コロナウイルスの感染による肺炎の公衆予防に関する助言」を英語、フランス語、ロシア語、ドイツ語、日本語、韓国語の6言語に翻訳した。外国の友人はネットで調べることができる。我々はこの各国語による助言を在外公館を通じて幅広く発信もする。
華報道官は「中国側の講じている予防・抑制措置は世界保健機関(WHO)と国際保健規則(IHR)の提言する措置をはるかに超えるものであり、最大限の努力を尽くして、最短期間内に感染拡大を阻止することが目的だ。我々には、この戦いに勝つ自信と能力がある。中国に滞在している外国の友人は過度に驚き慌てないでほしい」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年2月4日