新型コロナウイルス肺炎の発生後、中国は各種措置により全力で感染対策に取り組んでいる。中国の感染対策状況は、積極的な好転の流れが広まっている。国際社会が中国の感染対策の積極的な進展に注目するなか、疑問の声も上がっている。各国の専門家はこれらの疑問について、速やかに感染関連の情報及びデータを発表するといった中国の取り組みを力強く支持している。
米NYタイムズとニュースサイトVoxは、世界保健機関(WHO)訪中専門家チーム長のブルース・エイルワード氏のインタビュー内容を掲載した。2社は中国政府のデータに対して、「中国の感染者は本当に減少しているのか」「中国のデータは信頼できるか」という疑問を呈した。
エイルワード氏はNYタイムズに対して、「疑問があることは知っているが、我々が視察した診療所の人々は、今は3週間前とは異なると話すだろう。中国の感染ピーク時には毎日4万6000人が検査を求めた。ところがWHO訪中専門家チームが現地を離れる時、この数値は毎日1万3000人に減少していた。しかも病院のベッドにはすでに空きが出ていた」と述べた。
エイルワード氏は「データ操作の痕跡は一つも見て取れない。急激に流行した感染症はすでに安定しており、かつ予想より速いペースだ。大まかに計算すると、厳しい感染対策により中国の数十万人の感染が回避された。中国の感染対策は複製可能だが、これにはスピード、資金、想像力、政治的勇気が必要だ」と指摘した。
エイルワードはVoxにも、「中国はデータを隠蔽していない。WHO専門家チームが中国で行った視察も、中国の感染者数が確かに減少していることを証明した」と述べた。
中国の感染対策における透明でオープンな態度はWHOから認められ、各国の専門家からも評価された。