政治 > 欧米諸国が国境を閉鎖、欧州人の出国がほぼ不可能に
欧米諸国が国境を閉鎖、欧州人の出国がほぼ不可能に。 カナダは16日、永住者以外の外国人の入国禁止を発表した。ロシアは18日より外国人及び無国籍者の入国を制限すると発表した。ドイツは16日より一部の国境を閉鎖した。EUは16日、前代未聞となる全面的な国境閉鎖を提案した。感染状況が欧州及び北米で全面的に深刻化するなか、直ちに国境を閉ざし自国を守ろうとする国が増えている…
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カナダは16日、永住者以外の外国人の入国禁止を発表した。ロシアは18日より外国人及び無国籍者の入国を制限すると発表した。ドイツは16日より一部の国境を閉鎖した。EUは16日、前代未聞となる全面的な国境閉鎖を提案した。感染状況が欧州及び北米で全面的に深刻化するなか、直ちに国境を閉ざし自国を守ろうとする国が増えている。この画一的な対処は物議を醸している。「環球時報」が伝えた。
カナダ放送協会（CBC）の16日の報道によると、トルドー首相は同日、感染対策を全面的に強化すると発表した。永住者以外の外国人及び新型肺炎の症状が出ている人の入国を禁止し、かつ国際便が着陸する空港を指定する。しかし外交官、客室乗務員、カナダ人の直系親族、米国人は規制の対象外。
「欧州の扉が閉ざされ続けている」独テレビ局の17日の報道によると、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は16日、感染蔓延を阻止するため不要不急の旅行を30日間禁止するようEUに提案すると発表した。これは帰国するEU公民、医療従事者、外交官、感染対策を支援する科学者、貨物を輸送する人員、合法的に通勤する国境職員を対象外とする。欧州理事会が17日のテレビ会議で決定を下す。この禁令が実施されれば、感染症の流行後で最も多くの国が入国規制を行うことになる。
独デア・シュピーゲル誌は17日、「欧州人はほぼ出国できない。米国が13日に欧州人の入国を禁止したほか、EU諸国も独自の入国規制を開始している。例えばドイツはフランス、オーストリア、スイス、ルクセンブルク、デンマークに対して入国規制を実施している。ポーランドとチェコは外国人の入国を全面的に禁止した。オーストリアは入国者が最も多いスイス及びイタリアとの国境を閉鎖した。入国規制は欧州諸国間の貿易及び人員の流動に深刻な影響を及ぼし、欧州の感染対策の新たな障害となった」と伝えた。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙はドイツ当局者の話として、一部の措置はフランス人がドイツのスーパーで商品を購入できなくするためのものと報じた。フランスもこれを受け、国境検問の強化を宣言した。ドイツのメルケル首相は16日、シェンゲン圏は存在を維持できるかという質問に対して、「できるが、協調はまだ見られない」「EUは団結するべきだ」と述べた。独ターゲスシュピーゲル紙は17日、「入国禁止は欧州諸国の民族主義の現れだ。さまざまな入国規制ではなく、EUは現在いかなる時よりも協調を必要としている」と伝えた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年3月18日
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