ホワイトハウスが大統領令により医療サプライチェーンを中国などの国から米国に戻す準備を進めていると米当局者が発言したことについて、中国外交部の耿爽報道官は17日「いかなる口実や手段であっても、世界の産業チェーンとサプライチェーンを人為的に切断しようとするのは非現実的であり、賢明でもない。これは米国自身が直面している問題を解消できず、むしろ米国の一般人の損失がさらに拡大する」と述べた。
同日の定例記者会見で、記者からは「米ホワイトハウス通商製造業政策局のナバロ局長は16日、医療サプライチェーンを中国などの国から米国に戻し、外国への依存を弱める大統領令の準備を進めていると述べた。中国側はこれについてどう論評するか」という質問があった。耿氏は次のように回答した。
グローバル化の時代において、各国の利益は深く交わり、互いに融合する。世界の産業チェーン・サプライチェーンの形成と発展は、市場の法則及び企業の選択の共同作用の結果だ。いかなる口実や手段であっても、世界の産業チェーンとサプライチェーンを人為的に切断しようとする、さらには「移転」「断絶」を騒ぎ立てるのは非現実的であり、賢明でもない。
感染症を前にしこのような発言をするとは、まさに薬と処方を間違っている。米国自身が直面している問題を解消できず、むしろ米国の一般人の損失がさらに拡大する。
中国は現在、世界最大の医療用防護服及びマスクの生産国で、世界の医療及び防疫物資産業チェーン・サプライチェーンで重要な地位を占めている。中国の感染対策には現在、積極的な変化が生じている。経済・社会の発展が回復を加速しており、中国の医療・防疫物資の生産能力も急速に回復・拡大中だ。これは世界の医療・防疫物資産業チェーン・サプライチェーンの安全・安定運行を支えており、世界各地の感染対策に支持と援助を提供している。
中国はすでにパキスタン、ラオス、タイ、イラン、韓国、日本、イタリア、アフリカ連合など需要を持つ数十の国及び地域組織に、彼らが必要とする医療物資を提供済み・提供中だ。また中国の医療設備、治療薬、防護用品の生産企業が生産を拡大し、国内の需要を保証すると同時に海外の商業調達の需要を満たし、共に世界の感染対策に貢献することを奨励・支持する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月18日